
ベルギー1部シント=トロイデンVVに所属する元日本代表FW岡崎慎司が26日、今シーズン限りでの現役引退を表明した。
ここでは、岡崎がこれまでに所属した欧州7クラブ時代に焦点を絞り、とくに印象深かった4つのユニフォーム姿をご紹介したい。
ウエスカ
SDウエスカ 2019-20 Kelme ホーム ユニフォーム
岡崎は2019年7月末にスペイン2部マラガに入団。しかしサラリーキャップ制度の問題により選手登録できず、試合出場がないまま約1か月後に退団という前代未聞のトラブルに巻き込まれる。それにより、9月に同じく2部所属のウエスカへ加入となった。
FCバルセロナに影響を受けているブラウグラナ(青と臙脂)のユニフォームを着た岡崎は、リーグ戦37試合で12得点を記録。クラブにとって2度目の1部リーグ昇格に貢献し、翌シーズンも引き続きウエスカの一員として戦っている。
シュトゥットガルト

VfBシュトゥットガルト 2011-12 Puma ホーム ユニフォーム
シュトゥットガルト時代の岡崎はゴールを奪えず苦しい時間の連続だったという印象が強い。それでも移籍2年目となった2011-12シーズンは途中出場が多い中でリーグ戦7得点を記録。シュトゥットガルトで最も素晴らしい成績を残している。
中でも第22節ハノーファー戦で決めたバイシクルシュートは現地メディアにも大絶賛され、このシーズンにおけるチームのハイライトの一つとなった。
クルーネックのレトロなスタイルが印象的だったこのユニフォームには、もがき苦しみながらもゴールを目指す岡崎の姿が重なる
マインツ

マインツ05 2014-15 Nike ホーム ユニフォーム
岡崎は2013年6月にシュトゥットガルトからマインツへ移籍を果たす。ドイツ南西部の街のチームがブンデスリーガで2つ目の所属クラブとなった。
結果的に岡崎はマインツで2013-14、2014-15の2シーズンを過ごすことになるが、この時代のユニフォームはどちらが印象深いものか。現時点で欧州におけるキャリアハイである15得点を挙げた13-14シーズンという声も多いかもしれないが、ここではあえて12得点だった2シーズン目を取り上げたい。
奥寺康彦氏が持っていた日本人ブンデスリーガ最多得点記録を更新。さらにブンデスリーガで2年連続の2桁得点という大きな結果を残し、世界の猛者が集うイングランド・プレミアリーグへの扉を開いたシーズンだ。
レスター

レスター・シティ 2015-16 Puma ホーム ユニフォーム
プレミアリーグを初優勝しミラクル・レスターと称賛されたシーズンのユニフォーム。岡崎慎司という男のキャリアを振り返る上で欠かせないシーズンとそのユニフォームだろう。
ホームゲームだったプレミアリーグ第30節ニューカッスル・ユナイテッド戦で、岡崎は歴史に残るゴールを叩き込む。“相棒”ジェイミー・ヴァーディーの折り返しに反応すると見事なバイシクルシュートがネットを揺らしたのだ。チームを勝利に導いたこのゴールは瞬く間に世界中で話題となる。

決して強豪とはいえなかったレスターだがプレミアリーグ移籍という最高峰リーグへのステップアップを果たし、影のヒーローと讃えられるほどの泥臭いチームプレーで奇跡の優勝に貢献。翌16-17シーズンは世界最高峰のUEFAチャンピオンズリーグを戦った。
世界中の中小チームに勇気と希望を与えたミラクル・レスター。ゴールドとのコンビネーションも美しいこのダークブルーのユニフォームは、日本サッカー界にとっても歴史的な一着と言えるだろう。
