韓国・聯合ニュースなどによると、2023年の中国の輸入額に占める韓国の割合は6.3%で、前年の7.4%から1.1ポイント下落し、国交正常化翌年の1993年の5.2%以来、30年ぶりに最も低い水準に落ち込んだことが韓国貿易協会のデータで分かった。

世界的なIT市場不振で中国ITメーカーが中間財である半導体注文を減らしたことが、韓国の対中輸出のほぼ3分の1を占める半導体の輸出急減につながった。

昨年の韓国の半導体対中輸出額は前年比30.6%減の361億ドルだった。

中国の急速な産業競争力強化の流れの中で、スマートフォン、ディスプレー、自動車など韓国の主力製品の中国輸入市場における地位が低下している。

韓国貿易協会のチョ・サンヒョン国際貿易通商研究院長は「国交正常化以来、長きにわたって韓国が中国に中間財を輸出し、中国が完成品を作って世界市場に輸出する体制が続いたが、2010年代に入り中国製造業の自給率が高まったことで韓中経済協力に変化が生じた」とし、「半導体の他に中国内需市場を狙える競争力のある製品を出すことが韓国輸出業界の課題だ」と指摘した。(翻訳・編集/柳川)