7日に開幕した卓球「WTT」最上位大会の「シンガポールスマッシュ2024」について、中国メディアの環球時報は「最大の障害は日本」と伝えている。

記事は、「韓国・釜山で行われた世界卓球団体戦に続き、名プレイヤーたちが一堂に会する今大会では、男子シングルスと女子シングルスの128選手が出場する」とし、「中国代表は今回、全主力を派遣しており、男子は樊振東(ファン・ジェンドン)、王楚欽(ワン・チューチン)、馬龍(マーロン)、梁靖崑(リアン・ジンクン)、林高遠(リン・ガオユエン)の5人、女子は孫穎莎(スン・インシャー)、王芸迪(ワン・イーディー)、陳夢(チェン・モン)、王曼昱(ワン・マンユー)、陳幸同(チェン・シントン)の5人の優勝メンバーに、林詩棟(リン・シードン)と銭天一(チエン・ティエンイー)を加えて全5種目の優勝を目指す」と伝えた。

<卓球>「優勝への最大の障害は日本」と中国メディア、トップ選手の祭典シンガポールスマッシュ2024

また、「シンガポールスマッシュはアジア最大の卓球大会の1つで、ファンにとっては世界的なスター選手の活躍を生で見るチャンスだ」とし、男子の見どころについては「前回大会で優勝し2連覇を飾った世界ランキング1位・樊振東と、ランキング2位でWTTファイナル覇者の王楚欽、2大会連続準優勝の馬龍の激突」だと説明。女子については「前回大会優勝の孫穎莎が初の連覇を狙う。WTTシリーズ9つのタイトルを持つ孫穎莎が、東京五輪金メダリストで2022年世界卓球選手権王者の陳夢や世界ランキング5位の日本のエース、早田ひならの挑戦を受ける」と伝えている。

さらに、「今大会の成績はパリ五輪出場ともリンクしている。日本がパリ五輪の出場メンバーを早々と決めたのに対し、中国の五輪メンバー選考は今まさにラストスパートに入っている」と説明。「選考方法は日本と同じくポイント制で、孫穎莎の出場はほぼ確実。

2位以下の陳夢、王芸迪、王曼昱の3選手が残りの1枚のチケットをめぐり争うことになる」とし、「海外選手に強い王曼昱が最終的にポイントで2位に上がることができるかは、5月7日までの大会でどのような成績を残すかにかかっている」と論じた。

記事はまた、「今大会には多くの世界レベルの選手が出場する」とし、男子ではフランスのフェリックス・ルブラン、ドイツのティモ・ボル、ブラジルのカルデラノ、チャイニーズタイペイの林昀儒らと共に日本の張本智和を挙げたほか、WTT公式サイトが注目する選手として松島輝空にも言及した。

そして女子については「優勝への道の最大の障害は日本だ」とし、「早田、平野美宇、伊藤美誠、張本美和ら主力がエントリーしており、平野と張本はペアを組んで女子ダブルスにも出場するようだ。日本のメディアでは、今大会が平野・張本ペアの試金石になるとも報じている」と紹介した。

同大会は7~9日にシングルス予選が行われ、10日から本戦がスタートする。15日には混合ダブルス決勝が、16日には男女ダブルス決勝が行われ、男女シングルスの決勝は最終日の17日に行われる。

(翻訳・編集/北田)