パリ五輪出場をかけたサッカーのU-23(23歳以下)アジアカップで日本と対戦する中国からさまざまな反応が出ている。
U-23日本代表は16日、アジアカップの初戦となる同中国代表との試合に臨む。
日本との試合を前に、U-23中国代表のキャプテンを務める陶強龍(タオ・チアンロン)はメディアの取材に「長い間準備してきたが、それでも日本はとても強い。しっかりと守備をした上で、自信を持たないといけない。彼らに勝てないわけではない。希望が少しでもあれば奮闘する」と語った。
この発言について、中国のサッカーファンからは「謙虚になりなよ」「大きいことを言うのは勝ってからにしようね」「見慣れた光景だ。試合前に『勝てないことはない』と強気に出て、試合に負けた後で『実力が足りなかった。教訓をくみ取ります』って言うんだろう。それでまた韓国戦の前にも『勝てないことはない』と」「実力差がありすぎる。ペナルティーエリアに入ってシュートを打つだけでも厳しいだろう」など悲観的な声が上がった。
一方、U-23中国代表を率いる成耀東(チョン・ヤオドン)監督は「グループの相手は強豪ばかり。
これについて中国のサッカーファンからは「試合前から白旗。事実ではあるけどね」「まったく意味のない発言だな」「これは事実。日本の選手はほとんどがJリーグで主力を張っているのに対し、中国の選手はリーグでほとんど出番のない選手ばかり」「『われわれを上回っている』のは日本だけでなく、アジア全チームだろう」といったコメントが寄せられている。
中国の勝機はどこにあるのか。中国メディアの毎日新報によると、U-23中国代表の平均身長は183センチで出場16チーム中最も高いといい、技術面で劣る中国はフィジカルや高さを生かしたプレーに活路を見出すことになりそうだ。なお、毎日新報は各チームの選手の総市場価値についても言及しており、「日本が1260万ユーロで首位に立つ一方、中国は4分の1以下の300万ユーロであり、実力的にもかなりの差がある」と指摘している。(翻訳・編集/北田)