杭州で荷物をホテルや駅まで送り届けるサービス、「身軽に旅行」が実現―中国 (2025年1月8日)

浙江省杭州市が昨年、全国に先立って、旅行客の荷物を駅やホテルなどに届ける「身軽に旅行」サービスを打ち出し、話題になった。急いで列車に乗らなくてはならない時や、ホテルに泊まる時、観光スポットに行く時などに、荷物なしで行動することができ、とても便利なサービスとなっている。中央テレビ網が伝えた。杭州東駅の鉄道ターミナルに設置された「身軽に旅行」荷物サービスセンターで、旅客はミニプログラムを使ってQRコードをスキャンし、実名認証をした後に必要な情報を入力すると、荷物を預けることができる。荷物は配送スタッフが指定の目的地まで届けてくれる。杭州東駅の荷物配送スタッフ・張勝煉さんによると、「預けた荷物を直接ホテルまで届けてもらえるので、旅客はすぐに観光スポットなどへ行くことができる。観光などを終えて直接ホテルに行けば、荷物をホテルのカウンターで受け取ることができる」という。「ホテル＋景勝地＋駅」のマルチシーンサービス実現「身軽に旅行」サービスは、杭州市文化観光当局の指導の下で打ち出された、預けた荷物をさまざまな場所に届けてもらえるサービスだ。ホテルや観光スポット、杭州東駅などでサービスを利用できる。杭州市の観光スポット・清河坊にあるツーリスト・インフォメーション・センターに足を運ぶと、昨年6月に設置された19台のロッカーがあった。料金は預ける荷物の大きさごとに、大が4元（約80円）、中が3元（約60円）、小が2元（約40円）となっている。杭州市文化・観光発展センターの職員・唐剣さんは、「景勝地、観光スポット、ホテル、商業圏、交通機関の駅などをカバーする、荷物を預かり、輸送し、列車の席まで届けるサービスの体系を確立している。宅配の荷物と同じように、荷物をさまざまな所で預けて、さまざまな所に届けてもらうことができる。行く先々で荷物を預けたり受け取ったりする必要がないため、時間の節約につながり、旅客にとってもとても便利なサービスだ」と説明する。ホテル60軒以上から列車の席まで送り届けてくれるサービス荷物に関するサービスでは、ホテルも非常に重要なシーンとなる。杭州のあるホテルに足を運ぶと、チェックインカウンターの前の目立つ位置に、「身軽に旅行」荷物配送サービスの立て看板が設置されており、旅客が次々とやって来て、問い合わせていた。現時点で、杭州の約60軒のホテルが荷物を駅まで送り届けるサービスを提供している。試行地の利用状況に合わせて、市内のさらに多くのホテルや観光スポットでも同サービスを導入する計画だ。唐さんは、「荷物関連のサービスは決して簡単なサービスではなく、杭州に来た旅客が行くさまざまな場所が関係している。駅や観光スポット、ホテル、商業圏と連携して資源を活用し、国有企業が利益率を譲り、民間企業が参加し、多様化された運営を行うというスタイルを採用することで、社会サービスと市場サービスのバランスポイントを見つけることができた」と説明する。預けた荷物を駅まで送り届けるサービスを例にすると、預けた荷物は杭州東駅にあるサービスポイントに配送され、旅客はそこで荷物を受け取り、セキュリティーチェックを受けて高速列車に乗ることができる。また、ホテルに荷物を取りに来た業者がセキュリティーチェックを行い、荷物を旅客の高速列車の席まで届けてくれるパターンもある。観光スポットやホテル、商業圏、交通機関の駅などの資源を集約すると同時に、物流企業や宅配便企業、ホテル60軒以上が荷物の預かりと輸送を一体化したサービス体系を確立し、すでに旅客延べ4万人以上が利用してきた。（提供/人民網日本語版・編集/KN）

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