香港メディアの星島環球網によると、ミャンマーにある特殊詐欺拠点に監禁され、その後、保護されて中国に帰国した若手俳優の王星(ワン・シン)さんが出演した人気バラエティー番組がこのほど放送・配信され、その演出にインターネット上で批判が集まった。

問題の番組は「無限超越班」のシーズン3で、王さんは香港の著名映画監督・プロデューサーのウォン・ジン(王晶)氏から「誘拐された後、家族とビデオ通話をする様子」を演じるよう求められた。

ネット上では、ウォン氏および番組制作チームに対し、「傷口に塩を塗るようなものだ」「他人の不幸を自分の利益にしてうれしいのか?」などと批判の声が寄せられた。

王さんは偽のドラマ撮影に誘われて1月初旬にタイを訪れ、迎えの車で空港からミャンマー国境に向かった後、消息が途絶えた。心配した王さんの恋人がネット上で支援を呼び掛け、中国で安否を懸念する声が高まった。王さんはミャンマーの詐欺団地で、中国人に対する特殊詐欺の訓練を受けさせられていた。(翻訳・編集/柳川)

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