中国メディアの環球時報によると、香港英字メディアのサウスチャイナ・モーニング・ポストはこのほど、「フランス人が中国通販サイトのバーゲン品に殺到」とする記事を掲載した。
記事はまず、中国で人気の通販サイト、Taobao(タオバオ)で初めて買い物をし、「うれしい驚きを感じた」という19歳のフランス人学生のサラさんが、「他の多くの人と同じように、私もTikTokでタオバオの存在を知った。
記事によると、北京とワシントンの貿易摩擦が激化する中、TikTokでは多くのアカウントが、値上げや関税を回避し、中国の工場から安価な商品を直接購入する方法を紹介している。フランスのTikTokではすぐに「中国製のエルメスのバッグ」や「中国が高級ブランドの秘密を暴く」といった検索ワードがトレンドになった。TikTokの英語動画の主なターゲット層ではない可能性が高いものの、フランスのユーザーは中国通販サイトに殺到している。タオバオの人気は15日にフランスで急上昇し、Apple Storeのダウンロードランキングで23位上昇してChatGPTに次ぐ2位に躍り出た。同じ中国の通販アプリ「DHgate」も5位に浮上した。
記事によると、フランスのTikTokで「タオバオでの注文方法」と「タオバオをフランス語に設定する方法」がトレンドになったように、これらがフランスにおけるタオバオの勢いを阻む二つの大きな障害となっている。サラさんがTikTokでタオバオ体験をシェアし、24時間で6万件を超えるいいねを獲得すると、コメント欄には人々の質問に答えるサポートグループが自発的に作られた。経験豊富そうなユーザーからは「中国で『代購』と呼ばれるエージェントを見つけて、彼らに注文してもらって商品を送ってもらう必要がある」とのアドバイスも寄せられた。
記事は「タオバオの成功と中国から直接購入のトレンドは、フランスの一部の人々が中国製品に対して抱く認識が『安い』から『安くて良い』へと変わりつつあることを浮き彫りにしている」と指摘。サラさんが「製品が製造され、テストされ、比較される様子を撮影した動画を見て、中国からの購入に対する考え方が変わった。中国製品は品質が良く、おしゃれで、有名ブランドの製品とほぼ同じでありながら、はるかに安い価格であることに私たちは気づいた」と語ったことを紹介した。(翻訳・編集/柳川)