カタール・ドーハで行われているITTF世界卓球選手権大会混合ダブルスでメダルが確定した日本の吉村真晴の涙に、中国の卓球ファンも拍手を送っている。

吉村/大藤沙月ペアは21日に行われた準々決勝で中国の林詩棟(リン・シードン)/蒯曼(クアイ・マン)ペアと対戦。第1ゲームを奪われたものの、そこから3ゲームを連取して逆転勝利。第3、4ゲームはいずれもデュースまでもつれる熱戦だった。今大会は3位決定戦がないため、銅メダル以上が確定した。

吉村は勝利が確定するとコートに倒れ込み、ベンチに戻って涙を流した。試合後のインタビューでは「30歳越えてもメダルが獲れると思っていなかった」と語った。

中国のスポーツメディア・咪咕体育は「混合ダブルスでベスト4に進出した後、吉村真晴は涙を流した。前回のダーバン世界卓球選手権での彼の涙(男子シングルス2回戦で中国選手に敗れ涙した)を覚えているだろうか。今回は感激の涙だった」と評した。

中国の卓球ファンからは「今回は喜びの涙だったね」「ベテランの男泣き」「確かに素晴らしいプレーだったよ」「彼は今日、確かに奮闘していた。大藤を引っ張っていた。素晴らしかった」「今日はコンビネーションも気迫も中国を上回っていた」「中国ペアが負けたが、それでもやはりベテラン選手に称賛を贈りたい。彼のあの気持ちには、そうする価値がある」などとたたえる声が上がった。

また、「みんなそれぞれ、2年間苦労してきたんだ」「本当にこの試合にかけていたことがうかがえる」「この涙は、彼が死に物狂いで練習してきたことを証明している。だからこそこれほど興奮するんだ」「泣くのも理解できるよ。30歳を過ぎたベテランが世界の大舞台で世界1位を破ったんだ。大変なことだよ!」といったコメントも寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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