中国メディアの九派新聞は29日、北宋時代の政治家、歴史家の司馬光の彫像に「ひどすぎる」との反応が寄せられていることを伝えた。

問題の彫像は江蘇省昆山市内の児童公園に設置されている、司馬光の幼少期の話をテーマに作られたもので、記事によると地元のネットユーザーからは「猿にそっくり」「確かに見た目が悪い」「伝統的な子どもの造形の方が中国人の美意識に合う」などの声が上がっている。

彫像を「大げさで奇怪」と考える住民は少なくないといい、この問題を関連機関に投げ掛けた男性は「芸術上の抽象化を考えても誇張し過ぎだ」とコメント。また、ある女性からは「子どもに『なぜ猿に似ているの?』と尋ねられたら、答えに困る」との声が聞かれた。

歴史家の司馬光の彫像に「ひどすぎる」との声―江蘇省昆山市

一方、地元の関連機関は彫像が設置された2002年から22年の改修工事まで否定的な意見が寄せられなかったため残したと説明している。ただ、今後は付近の子どもや保護者らにアンケート調査を行い、彫像をどうするか決める方針という。(翻訳・編集/野谷)

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