韓国人男性が白頭山で韓国国旗(太極旗)を掲げていたところ、突然奪われる出来事があった。台湾メディアの三立新聞網などが30日に伝えた。
白頭山は北朝鮮と中国・吉林省の国境地帯にある標高2744メートルを誇る火山で、長白山とも呼ばれる。
男性が現場で行ったライブ配信の映像には、男性がカメラに向かって韓国国旗を掲げながら韓国国歌を歌っていたところ、突然、背後から来た現地スタッフに国旗を奪われる様子が映っている。周囲の観光客らからは「そういうことをしてはいけない」「ここは中国の領土だ」など、男性への批判の声が上がり、男性は不満そうな表情を見せた。
男性は各地を旅行してライブ配信を行うインフルエンサーで、今回の配信は25日に行われたものだという。男性はその後、中国の公安当局に連行された。事情を知る韓国の評論家によると、男性は6時間後に改めてライブ配信を行い、「白頭山が北朝鮮と隣接しているために太極旗を掲げるのが禁止だったようだ」と説明。「二度と同じことをしない」という念書を書いてようやく解放されたと明かした。
この件について、ある中国のブロガーは「わが国の領土内で他国の国旗を使用する場合、わが国の国旗法を厳格に遵守する必要がある。国旗法では、わが国の許可を得ない限り、いかなる組織または個人も公共の場で外国の国旗を勝手に掲げてはならないことになっている。特に、観光地や大規模なイベントなど、国家の尊厳に関わる場面においてはなおさらだ。他国では異なる規定があるかもしれないが、中国に来た以上はわが国の規則に従わなければならない」と指摘した。
他のユーザーからも「本当に恥知らずな行為」「(国旗を奪った)スタッフはよくやった」「違法行為は絶対に制止しなければならない」「中国にいるなら黙って中国の法律に従え」「こういう輩はブラックリストに入れて国内の移動を制限すべき」「郷に入っては郷に従え。
なお、三立新聞網は、韓国の済州島で先日、付近のカフェの中国人従業員が海岸に勝手に中国国旗を掲げ、その後撤去される騒動があったことも併せて伝えている。(翻訳・編集/北田)