フランスに本部を置くソフトウエア大手のダッソー・システムズのパスカル・ダロズ最高経営責任者(CEO)はこのほど上海でインタビューに答え、「中国は人工知能(AI)の規模化応用においてリードしており、必ず世界の人工知能の発展をリードするだろう」との考えを示しました。
同氏は、「中国は世界的なイノベーションの発信地になっており、世界の人型ロボットの約80%がダッソー・システムズのソフトウエアを使用して設計されているが、ほとんどの人型ロボットは中国から来ている」とし、「中国には技術的な基礎もあれば、エネルギー資源もあり、これは米国と欧州では兼ねることができないものだ」と述べました。
ダッソー・システムズが中国に開設した初の3DEXPERIENCEオープンイノベーションラボが7月29日に上海でオープンしました。これは同社が世界で設立した5番目の実験室で、中国のベンチャー企業への支援を促進するために設けられたものです。
ダロズCEOは、ダッソー・システムズは中国のベンチャー企業の発展をさらに支援するため、今年末までに中国で最も潜在力のあるベンチャー企業に投資するための1億ユーロ(約172億円)規模のベンチャーファンドを新設する計画だと明らかにしました。
新たに稼働した上海のオープンイノベーションラボは、先進製造、生命科学、新素材、グリーンエネルギーなどの分野のイノベーション企業に開放し、これらの企業はダッソー・システムズのAI駆動のデジタルツイン技術プラットフォームを利用して中国のイノベーションと研究開発の周期を短縮することができます。また、フランス、米国、ドイツ、インドにある同社の4カ所のラボの研究者と交流し、研究成果を海外市場に展開する機会があるとのことです。(提供/CRI)