ロシア非常事態省カムチャツカ国境区総局は8月5日、カムチャツカ半島にあるクリチェフスコイ火山で同日、上空7000メートルに及ぶ噴煙が再び観測されたとソーシャルメディアで発表しました。
また噴火による溶岩流は、火山の南東方向へ965キロメートル流れて拡散したとのことです。
同火山は標高4750メートルとユーラシア大陸で最も高く、最も活発な活火山の一つで、規則的な円すい形をしており、山頂の火口の直径は約700メートルです。カムチャツカ半島付近の海域で7月30日にマグニチュード8.7の強い地震が発生した後、火山は活発期に入り噴火を始めました。
ロシアのメディアによると、カムチャツカ半島では目下、六つの火山が活発な状態にあるとのことです。これについてロシア科学院極東分院火山・地震研究所の責任者であるオゼロフ氏は、カムチャツカ半島の六つの火山が同時に活動するのは極めて珍しい現象だと示しました。
また、ロシア科学院の「統一地球物理局」(地球物理研究所)カムチャツカ支部は5日、ソーシャルメディアで、地球動力学の観測結果を初歩的に計算したところ、7月30日に強い地震が発生した後、カムチャツカ半島南部が南東方向に2メートル近く移動したことを明らかにしました。これは、2011年に日本の北東部海域で地震が発生した後のプレートの移動距離に相当するものです。現地では余震が続いており、過去24時間で、有感地震4回を含む71回の余震が観測されました。(提供/CRI)