少林武術の総本山として知られる中国河南省の少林寺で「離職ブーム」が巻き起こっているという。

シンガポール華字メディアの連合早報の6日付記事によると、新住職の釈印楽氏による「脱商業化」改革への不満から数十人の僧侶が寺を去ったとする話題が、中国SNSの微博(ウェイボー)で一時、トレンド上位に浮上した。

報道によると、少林寺は7月27日、住職である釈永信氏が、寺院資産を横領した疑いなどで当局の捜査を受けていると発表した。釈永信氏は多様かつ大胆なビジネス手法で少林寺のブランド力を高め「仏門のCEO(最高経営責任者)」とも呼ばれた。釈永信氏には重大な仏教戒律違反があり、長期的に複数の女性と不適切な関係を持ち、子どもももうけていたという。

連合早報によると、釈印楽氏は就任初日に商業公演の中止や高額な開眼供養の禁止、寺内の店舗の整理、農耕自給の推進、収入分配改革を打ち出したという。(翻訳・編集/柳川)

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