中国気象局はこのほど、1キロ空間解像度の地滑り、土石流地表リスク区画製品(電子地図)の開発に成功しました。同製品は、国家気象センターの業務プラットフォームにおける統合応用も始まっています。
同製品は地形、地質、土壌、植生、水文、人の活動といった六つの大項目、計16種類の地球表面と大気が直接接触する界面層に潜む災害環境因子データを統合しています。開発チームは厳格な校正照準や座標統一、データモデル変換、再分類、サンプリング再採取などの標準化プロセスを通じて、全国の地表環境と空間の異質性が持つ災害発生の可能性のある環境の特徴データを全面的に示すデータクラスターを構築しました。
また、同製品は既知の地質災害点や災害発生の可能性が潜む危険点の情報に基づいて、地球表面と大気が直接接触する界面層に潜む災害環境の特徴に対して知能的な分析をおこなった結果、全国の地滑りと土石流の発生しやすい区域に対する客観的識別につながり、1キロの解像度の高効率計算を基本単位として全国をカバーしています。これによって、統一的かつ精密な空間区画を提供しています。
さらに、同製品は定期的に更新されていきます。新たに収集された災害点と災害発生の恐れのある危険点の情報を取り入れ、地表リスク識別区画の結果を絶えず最適化していきます。(提供/CRI)