電気自動車(EV)大手の米テスラは中国市場で新たなモデルを相次いで投入しています。8月19日には、中国公式サイトにおいて「モデルY」の長軸距(ロングホイールベース)版となる「モデルYL」を正式に公開しました。

価格は33万9000元(約700万円)からで、3列6座席の室内レイアウトを採用し、最大航続距離は751キロに達します。外観はモデルYと大きく変わらないものの、車体サイズを拡大した点が大きな特徴となっており、納車開始は2025年9月が予定されています。

このモデルについては7月中旬に「今年秋に発売予定」と発表されており、今回、公式SNSでも登場が予告されていました。また、テスラは先週にも「モデル3」の後輪駆動長航続版を発売しており、中国における製品ラインアップを着実に拡充しています。

一方で業績はやや苦戦しています。テスラの第2四半期(4~6月)決算によれば、売上高は前年同期比12%減の224億9600万ドル(約3兆3200億円)、純利益は前年同期比16%減の11億7200万ドル(約1730億円)となりました。販売台数では、第2四半期の総納車台数は38万4000台となり、前年同期比13%減でした。主力のモデルYおよびモデル3の販売も12%減少しており、「サイバートラック」を含む高価格帯モデルは52%減と大きく落ち込みました。第1四半期(1~3月)の生産台数も36万2600台と前年同期を下回っており、納車台数も33万6700台にとどまりました。

テスラ中国公式サイト、「モデルYL」公開、納車開始は9月予定

こうした中で、モデルYLの導入が中国市場における販売拡大のきっかけとなるか注目されています。(提供/CRI)

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