中国・青海省海西モンゴル族チベット族自治州ウラン県にあるチャカ(茶卡)塩湖近くで、観光客が路肩の塩を袋に詰めて持ち帰る様子が目撃され、物議を醸している。

現場で撮影された映像には、数人の観光客がしゃがみ込み、チャカ塩湖周辺の道路上に敷かれた塩を集めてビニール袋に詰め、持ち帰る様子が映っていた。

現地当局によると、チャカ塩湖周辺の道は景観を良くするために塩湖から採掘した塩を敷いている。塩湖周辺の塩を記念に持ち帰る人は少なくないというが、通常は結晶を数粒拾う程度で、ビニール袋いっぱいに詰めて持ち帰る人はまれだという。

チャカ塩湖で観光客が袋いっぱいに塩を詰め持ち帰る=担当者「食べないで」―中国

SNS上では持ち去られた塩をめぐり「食用にできる」「有害物質が含まれているため食用は避けるべき」など議論になっているが、青海省塩業股份有限公司の孔会民(コン・フイミン)氏は「成分としては国の食用塩基準を満たしているが、衛生面からはリスクがあるため、食べるのはお薦めしない」と説明した。

また、観光地の担当者も「敷かれている塩には多くの不純物が含まれており、衛生・健康基準を満たさないため食用には適さない」「観光客が持ち去った程度では大きな影響はないが、そのような行為はやはり推奨するものではない」とし、巡回中に発見した場合は注意するとしている。(翻訳・編集/北田)

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