日本を訪れた中国人観光客の言葉に、中国のネットユーザーが怒りをあらわにしている。

問題の発言はテレビ朝日の番組「グッド!モーニング」の報道の中でのもの。

同番組では、高市早苗首相の台湾をめぐる発言に反発した中国が日本への渡航自粛を呼び掛ける中、訪日した中国人観光客らに話を聞いた。

この中で、ある中国人男性が「中国政府の呼び掛けは気にしていない。日本は安全だと思う」とコメントし、別の女性は「チケットを購入していたので仕方がなかった。知っていれば他国に行っていたかもしれない」と話す様子が紹介された。

また、浅草でのインタビューでは男性が「日本は安全だし、にぎやか。日本人は中国人を差別することはないから、本当に良い国」と話し、別の男性も「政府の呼び掛けは気にしない。将来日本に住みたいと考えているので、注意喚起は関係ない」と話した。

この内容は中国のSNS・微博(ウェイボー)で複数の愛国主義的なアカウントが取り上げており、ネットユーザーからは「強大な祖国がなかったら、お前も差別されているだろう」「日本に行くやつは何だ。少しは気骨を持て!」「こいつらの心に『国家』というものはないのか」「何か事件に巻き込まれても、大使館に泣きつくなよ」「こういう連中を調査すべきだ。彼ら本人と家族を徹底的に洗え。もし問題が見つかれば厳罰に処せ」といった声が殺到している。

また、「日本に行った上に日本のメディアの取材まで受けて。

恥さらしもいいところだ」「映像の切り取りにサクラ(仕込んだ演者)だ」「日本メディアの仕込みと捏造による宣伝がまた始まった」「日本のメディアはしょっちゅうデマを流してるからな」などと主張する声も。

一方で、少数ながら「個人の自由だろ」「日本に行くのは違法なのか?」「怒ることでもない。需要があるんだろう。ましてや禁止されているわけでもない。どこが問題なんだ?」といったコメントも見られた。(翻訳・編集/北田)

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