ブロークン・ソーシャル・シーンのアルバムは、これまでもいつだって、その瞬間を生き、互いに呼応し合う友人たちがふと集まった、大規模なセッションのような趣があった。なぜなら、それこそが彼らの正体そのものだからだ。1999年以来、このカナダの大所帯バンドは、時には6人、時には20人近くという様々な構成で集結してきた。それは正式な音楽グループというよりも、緩やかなコレクティブに近い。その過程で彼らは、2001年のデビュー作『Feel Good Lost』、2002年の『You Forgot It in People』、2005年のセルフタイトル作『Broken Social Scene』といった作品を世に送り出してきた。それぞれのレコードには、数十年後にも希少なタイムカプセルのように響く、アンビエント的かつ変幻自在な表現が詰め込まれている。今聴いても、それらは二度と再現できないような、胸を締め付ける魔法のような輝きに満ちている。
人との縁というのはそう簡単に切れるものではない。バンドのメンバーたちはその後も何度も互いのもとへと戻り、2010年の『Forgiveness Rock Record』や2017年の『Hug of Thunder』をリリースしたほか、数え切れないほどのサイドプロジェクトやEPでコラボレーションを重ねてきた。それでも、9年ぶりのアルバムにして、『You Forgot It in People』や『Broken Social Scene』を手がけたプロデューサー、デイヴィッド・ニューフェルドと20年以上ぶりにタッグを組んだ『Remember the Humans』ほど、ブロークン・ソーシャル・シーンの再結成を実感させるものはない。
今回のプロジェクトの大部分は、過去を振り返り、当時のアルバムがどれほど大きな足跡を残したかを改めて実感したことから直接的に生まれている。
『Remember the Humans』には、しばらく活動から離れていたメンバーも引き寄せられた。ファイストとハンナ・ジョーガスが今作に参加しているほか、2010年の「Texico Bitches」や「All to All」といった楽曲に携わっていたリサ・ロブシンガーも名を連ねている。「リサはしばらく離れていたけれど、『ある夜の瞑想中に、これはブロークン・ソーシャル・シーンの曲だと思って書いた』という曲を携えて戻ってきたんだ。彼女は僕らに手紙をくれたよ」とドリューは回想する。「その曲をアルバムに入れたいと、僕ら全員が思った。リサに戻ってきてほしかったから。そして、彼女はいつだって歓迎されているんだと伝えたかったんだ」
だからこそ、このアルバムは、長く続いてきた大規模なハウスパーティーが再開されたような感覚を与える。誰もが家の間取りを熟知しており、再会を熱望している、そんなパーティーだ。「The Call」や「Not Around Anymore」といった楽曲は、音と人々が溢れ出す、うねるようなオーケストラ・アレンジに仕上がっている。その一方で、このレコードには深い悲しみも漂っている。
現代という時代に対する、より大きな、マクロな不安もそこにはある。『Remember the Humans』は、AIやテクノロジーをめぐる概念や、それが人間関係や創造性において何を意味するのかという点に触れている(1stシングル「Not Around Anymore」の歌詞にはこうある。〈ここでもう泣く必要はない/ここから外へ手を伸ばす必要もない/ここで定義し直す必要もない/すべては消え去ってしまったから/それが時代というものなのだろう〉)。アルバム制作中、ミュージシャン同士のセッションでもこの話題は多く上がった。「もし、僕らが2002年に『You Forgot It in People(人混みの中で忘れてしまったこと)』で伝えていたことを考えるなら、今の時代のAI版のレコードは『Remember the Humans(人間であることを思い出せ)』というタイトルになるだろう」とドリューは語る。「コミュニケーションや情報についてもそうだし、僕らがいかに心を閉ざし、何にでも過敏に反応するようになってしまったか。あるいは、互いを理解しようとする姿勢が今の社会からどれほど失われてしまったか。そんな話をするのは、あまりにも容易なことだ。
大所帯バンドをもう一度動かすために
とはいえ、これらすべての概念をひとつに編み上げるのは、決して容易なことではなかった。ブロークン・ソーシャル・シーンのように大所帯のバンドともなれば、その響きがどれほど理想的な連帯に聞こえたとしても、そこには常に譲り合いと妥協がつきまとう。「今回戻ることに迷いがあったとすれば、それは自分たちの思い通りにはならない、妥協だらけの世界に再び足を踏み入れると分かっていたからだと思う」とドリューは言う。「このバンドにいると、人生をすべてコントロールしようとするのは生きていないのと同じだ、と痛感させられるんだ。でも、それは簡単なことじゃない。普段の生活では、自分一人の時間を好きなように支配できるし、誰かに歩み寄る必要もないからね。けれど、このバンドに戻ればそうはいかない。他人の本能を受け入れなきゃならないんだ」。何度も繰り返されてきたそのプロセスこそが、このバンドを動かしてきた。共に作業を進め、自分たちをここまで運んできた「錬金術」に思いを馳せる中で、メンバーたちはその事実を幾度となく噛み締めていた。
「子供の頃は、誰もがその痛みを感じたいと切望していたものだ」とドリューは言う。「画面越しに観るもの、読むもの、聴くもの、その正体を知りたくてたまらなかった。
Kevin Drew (Visual) + Jordan Allen (Layout)/Broken Social Scene*
20年を経てもなお、楽曲が毅然としてそこにあること自体が、何よりの証明だ。「Anthems for a Seventeen-Year-Old Girl」は今やTikTokやミームで至る所に使用されるスタンダード・ナンバーとなり、トランス・コミュニティの間では自己を見つめ直すための曲としても受け入れられている。一方、「Lovers Spit」は映画のシーンやロードの歌詞の中で不朽の名声を確立した。「Almost Crimes」や「Guilty Cubicles」のように、歌詞を持たないスケッチのような曲であっても、今なお心の奥底にある感情を揺さぶり続けている。(ドリューはある思い出を笑いながら振り返る。「スペインのプリマヴェーラで、ウィルコのメンバーと一緒にステージ袖に立っていた時のことを覚えているよ。1万人の観衆を前にして、彼が僕の方に身を乗り出してこう言ったんだ。『準備はいいか、世界で最高の気分だぞ。みんなが自分の曲を歌ってくれるなんて、最高に幸せなことだろう?』。僕は振り向いてこう答えた。『僕らのレコード、結構ボソボソ呟いてるだけの曲が多いんだけどね』」)
『Remember the Humans』は、よりストレートで言葉数も多く、歌詞も具体性を増しているが、経験を重ねることや時の流れを慈しむという、彼ら独特の感覚は今も健在だ。
アルバムを聴き終える頃には、誰もが「自分は少し壊れていて、ボロボロだ」と認めたくなるかもしれない。だがそれは、生きてきたからこそ辿り着ける、ある種の美しい境地なのだ。それこそが、ブロークン・ソーシャル・シーンが結成当初から抱き続けてきた静かな予感であり、どれほど時が流れても変わることのない彼らのエートスである。そして彼らは、これからもその感覚をファンに手渡し続けていく。
「リスナーに対して、可能な限り美しく、冒険的な音楽を届けようとする絶対的な責任が自分たちにはある」とドリューは語る。
From Rolling Stone US.
ブロークン・ソーシャル・シーン
『Remember The Humans』
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