名古屋出身の5人組ラウドパンクバンドDOPERS。バンド結成は2020年ながら、メンバーの平均年齢はまだ約20歳。
しかも、高校卒業と同時に上京を果たしたばかり。さらに、自身のキャリアの浅さに物怖じすることなく、名古屋と東京でサーキットイベントを主催し、なんとか成功を収めるという快挙を成し遂げた。金のなさは情熱でカバーするという、令和の時代には珍しいくらい向こう見ずで、話を聞いていてハラハラもするが、そんな彼らの一挙手一投足はキラキラと輝いていて眩しい。正直、今回のインタビューをきっかけに知ったバンドだが、話を聞き終えた頃にはすっかり応援団のひとりになっていた。こんなバンドにロックシーンを駆け上がっていってほしいーーこのインタビューを読み終えたとき、きっとあなたもそう思っているはずだ。

ーバンド結成は2020年ですが、メンバーの平均年齢はまだ約20歳というのは相当早い時期に組まれていますね。でも、当時のメンバーは1人もいないそうで。一番古いのはkyogaさん?

kyoga(Vo) TAZAWAですね。

ー結成からどれくらいで加入したんですか。

TAZAWA(Gt) そこがちょっと曖昧で、僕が入ったのは2020年で、最初は高校の軽音楽部のグループだったみたいで、メンバーが足りなくなったって言われて連絡が来て入ることになったんですけど、そこからまたどんどんメンバーが抜けていって……次は誰が入ったんだっけ?

TAKE(Dr) 俺かな。前のドラムが抜けちゃったから入ってくれって言われて。入ったらTAZAWAがいた。


ー現体制でもうすぐ3年くらい?

TAKE そうですね、3年目ですね。

ーTAZAWAさんが入ったときは何歳だったんですか。

TAZAWA 15歳とかだったと思います。

ーその頃って遊びの延長ですよね。

TAZAWA そうですね。ライブをやることもそんなに考えていなくて、ただスタジオで各自が練習してきた曲を合わせてやる、くらいの感じでした。

ーどんなバンドのコピーをしていたんですか。

TAZAWA ONE OK ROCKとか、Mrs. GREEN APPLEとか、そのとき流行っていた曲をやる感じでした。

kyoga ミセスやってたのは初めて聞いた。ワンオクはやってただろうなとは思ってたけど、TAZAWAがミセスって(笑)。

TAZAWA 久々に思い出しました。

ーオリジナルをやり始めたのはいつ頃ですか。


TAKE 俺が入ったくらいからだから……。

kyoga 2021年の冬とかですかね。

ー最初の頃はどんな曲だったんですか。

TAKE 本当に作曲の知識がなかったので、展開もぐちゃぐちゃだったり、これといったジャンル感もなくて。そこからメンバーが変わるたびに作曲する人も変わって、ちょっと前までは英詞が多かったんですけど、今回リリースする曲は日本語詞が多くて。あとは、正統派ロックの要素を取り入れつつ、メンバーそれぞれのルーツを交えたオリジナルジャンルを作っている、みたいな感じです。

SPYAIRとVAN HALEN──5人それぞれのルーツ

ーそれぞれどんなバンドから影響を受けているんですか。

kyoga 僕は一番影響が大きいのはSPYAIRですね。アニソン系のストレートな曲に心打たれてバンドを始めました。

Hiro 僕も同じくSPYAIRと、MY FIRST STORYですね。

ーやっぱり、SPYAIRの名古屋における影響力は大きいですか。

Hiro 本当に絶対的存在みたいな感じですね。


TAZAWA 僕は日本のバンドはあまり聴いていなくて。VAN HALENから影響を受けています。

ーもしかして、「Spark my Life」のMVで弾いているギターはエディ・ヴァン・ヘイレンモデルですか。

TAZAWA そうです、ライブでも使ってます。

ーそれにしても、なぜその若さでVAN HALENに?

TAZAWA ギターを始めたとき、最初はアコースティックギターから入ったんですけど、先生からVAN HALENというバンドがいると教えてもらって。ちょうどエレキギターに変えようかなと思っていた頃だったので、実際に見たときの衝撃がすごくて。小5の頃に見て、そこからもう10年くらい聴いてますね。

TAKE 僕はONE OK ROCKが一番好きなんですけど、スタイルとか生き様的なところは親から影響を受けていて。

ー親?

TAKE 親もバンドをやっているんですよ。その影響でTHE STAR CLUBとか、80年代の名古屋のパンク/ハードコアも聴くようになったり。あと、当時のめんたいロックとか。その2つが僕の中ではルーツというか、バイブルみたいな存在ですね。


Haru(Gt, Cho) 僕は広く浅くって感じなので、これといってないんですよね。

ーじゃあ、ギターを手にしたきっかけは何だったんですか。

Haru 元々このバンドで半年くらいベースをやらせてもらっていたんですけど、前のギターが抜けたタイミングでギターを募集しようという話になって。ただ、それとは別でいいベースが見つかって、その人のほうが弾けるしどうしようってなったときに、「まだこのバンドでやっていたいな」と思ってたので、「じゃあ、自分がギターをやります!」ってギターに変更したんです。

ーじゃあ、最初はベーシストだったんですね。なぜベースを?

Haru 高校で軽音楽部に入ったんですけど、仲のいい先輩に「お前もベースやれよ」って言われて、「じゃあ、やってみようかな」って。

ー軽音部に入るってことは、何かしら音楽に興味があったっていうことじゃないんですか。

Haru 軽音部かバドミントンかバスケかで迷って、友達に相談したら「軽音部のほうがモテるよ」って言われて、「じゃあ、軽音部にしよう」って(笑)。

ー本当にふわっとした感じで音楽の道に進んだんですね(笑)。でも、パートチェンジしてまで残りたかったDOPERSの魅力ってなんなんですか。

Haru 高校2年生くらいの頃に周りの軽音部のバンドを見ていて、TAKEみたいなリーダーシップがある人はいなかったし、DOPERSは周りのバンドと比べてすごく真面目で、雰囲気が違ったんですよね。

深夜の公園で「上京したいっす」

ーなるほど。
そして、みなさんは高校卒業後すぐに上京したということですか。

TAKE 厳密には僕は1年待っていて。kyogaとHaruが1個下なので、みんな一緒に上京したかったから、卒業を待って上京しました。

ー5人で一緒に?

TAKE そうですね。まあ、上京するタイミングで前のベースが抜けてHiroが来て、全員一緒に。

ー思い切りましたね。

TAKE だいぶ思い切りました。でも、僕はずっと上京したくて、周りを巻き込んだって感じなんですけど。

ーTAKE さんが言い出しっぺ。どんな感じで誘ったんですか。

TAKE 深夜にみんなを今池の公園に呼び出して、「上京したいっす」みたいな。いつ言おうかと思ってたけど、ちょうどその頃みんな進路が決まり始めてたので「今言わないと!」と思って。
そしたら、意外とみんなついてきてくれて。

kyoga みんなバカだったんで(笑)。その頃、僕は模試も受けてたし、大学受験しようかなと思っていたんですけど、お母さんに「ごめん、東京行くわ」って。Haruも美術系の大学が決まっていたんですけど、「行く」って。入学のキャンセル料が何十万とかしたのにこっちに来てくれました。

ーなんでそんなに東京へ来たかったんですか。

TAKE 名古屋はめちゃくちゃ好きなんです。名古屋のあの独特な雰囲気はずっと好きなんですけど、自分の夢はドームに立つ、日本のトップアーティストになるということで。そのためには名古屋でシーンを作るよりも、名古屋を背負って東京に来ることで名古屋の存在感をアピールして、さらに自分たちが売れることで名古屋に還元したいと思って、勝手に名古屋を背負って来ました。

ー反対したメンバーはいなかったんですか。

kyoga 反対したメンバーは抜けていきましたね。

TAKE 反対というほどではないんですけど、彼なりの道があったので。でも僕らも止まるわけにはいかなかったし。Hiroに関しては誘ったタイミングがまたヤバくて。

ー加入してすぐに「上京したいっす」だから、それはヤバいですよ。どうして上京の話に乗っかったんですか。

Hiro(Ba) 加入する前にDOPERSのライブを観に行ったんですよ。たしか、名古屋のクアトロ(CLUB QUATTRO)だったと思うんですけど、「めっちゃ熱いバンドだな」と思って。MCの言葉とか全部が心に響いたというか。それで入りたいなと思いました。こんな熱いバンドがいるんだって。

ー東京はどうですか。

Hiro 東京は今年2年目で、慣れはしましたね。でも、毎日刺激的ではあるんですけどまだ落ち着きはしないです。名古屋の僕からすると、東京のバンドマンってキラキラして見えるし、なんか違う人たちだなっていう感じがするんですよね。サウンドに関しても、こういうシーンがあるんだ、みたいな。なかなかそういうところに入り込むのは難しかったりしますけど、名古屋から来たんだからまだしょうがないか、と思ってます。

ーそれぞれ1人暮らしですか。

TAKE 基本的には1人暮らしですね。ただ、俺とkyogaは同じアパートです。

ー生活は大変ですよね。

Hiro バイトしながらだから大変ですね。

kyoga 本当に。多分、メンバーの中で僕がいちばんお金ないんで。「ギリギリ携帯代払えた……!」みたいな。水道代の滞納とかもありますし。

ーそれでも東京で音楽ができると思えば苦じゃない?

kyoga 苦ではあるんですけど(笑)、でも「売れる」って確信しているので、今苦しくてもいつか花が咲くかなと思ってやってます。

ーせっかく上京したものの、日々の生活でいっぱいいっぱいになって音楽どころじゃなくなる、みたいな話もよく聞くから、ここが踏ん張りどころかもしれないですね。

TAKE そうですね。そこはしっかり守らないといけないところかもしれない。

金欠でも、CDを作る理由

ーインスタの投稿で、CDを作って金がなくなるっていうのを見たんですけど、あれは本当の話ですか。

TAKE リアルガチな話ですね。まだ自主制作なので、みんなのポケットからお金を出したりしてるので。金欠を売りにしているバンドはあまりいないし、そういう現実をあえて見せることで、「それでも音楽は本気」っていうところを見せたくてああいう発信をしてます。作ったCDには自信がありますし、手に取ってもらいたいという気持ちはすごく強いです。

ーあんなのを見たらちょっと応援したくなりますよ。「バカだな~」って(笑)。

TAKE めっちゃ不器用なんですよ(笑)。

ーでも、今の時代、お金がないならCDを出す必要はないじゃないですか。若いバンドならなおさら、「配信だけで」ということも考えられたと思うんです。でも、やっぱりCDを出したかったんですか。

TAKE 本当におっしゃるとおりで、CDを出す必要はないんですけど、親の影響もあって。以前はタワレコに行って手を伸ばさないと聴けなかったものが、今は月額いくらか払えば何でも聴けちゃう環境になってるじゃないですか。もちろん、音楽が聴きやすくなったしそれはいいんですけど、聴きやすくなりすぎた結果、なかなかライブに人が来てくれなかったり、生のものを体感するきっかけがなくなっている気がしていて。だから、僕らは「こういう気持ちでCDを作りました」っていう想いを盤に乗せることで、もっとCDを買ってくれる人が増えたらいいなと思ってます。あと、やっぱり生でライブを体感してほしくて。今年、僕たちはワンマンをやるんですけど、僕らにしか作れない空気感が詰まったCDを買ってもらって、ライブに来てもらうっていう導線を作ったつもりです。

ーでも、CDの制作費でお金がなくなっただけでなく、「Spark my Life」のMVまで作ってさらにお金がなくなったそうじゃないですか。しかも、このMV、すごくしっかりとした作りですよね。MVを作るにしても、もっと予算に見合ったものにすればよかったんじゃないかと思うんですけど……。

TAKE 予算はカツカツではあったんですけど、その中でも高クオリティのものを目指すために僕らは動いていて。たとえば、楽器の運搬を自分たちでやったり自分たちが動くことでコストを削減したり、ドラムも人から借りたり。あと、カット割りとかに関しても自分たちの意見をしっかり伝えてひと月くらいかけて理想に近づけていったんですけど、そのおかげで高クオリティのMVに仕上げることができました。

ーCDやMVを作るという、一般的なバンドがたどるような過程を自分たちも経験したいという気持ちが強かったんですかね。

TAKE あと、簡単に言えば、先行投資というか。上京したことも、そこだけ見たら苦しいだけじゃないですか。MVとCDもそれと同じで、たくさんのお金を払うのは苦しいけどそれでもやるっていうのは、やっぱり僕らには未来があるし、そのためには今、一番頑張らなきゃいけないと思っているんですよね。今、どれだけがむしゃらに自分らのやりたいことをやるかで将来が決まる。だから、多少無理をしてでも5人で力を合わせてやるしかないんですよ。今年のゴールのひとつはさっきも話したワンマンなんですけど、ワンマンを盛り上げるためもあってなけなしの金で作りました。

ー「ここで金かけなきゃいつかけるんだ」くらいの気持ち。

TAKE そうですね。あと、映画『ボヘミアン・ラプソディ』を観てたら、クイーンのメンバーがレコーディングのために機材車を売るシーンがあって、「こういうの、カッコいいよな」って。そういう影響もありますね。

上京1年で40組を集めた行動力

ー高校卒業後、すぐに上京してくる決断もすごいですけど、その若さで名古屋と東京の2箇所でいきなりサーキットイベントを開催するというのもすごい行動力だと思いました。

TAKE 僕が狙ったのは、名古屋から上京してきたやばいヤツらがいるぞっていう熱い口コミで。成功するかしないかも、もちろん大事ですけど、やっぱり挑戦することに意味があると思って、上京して1年で名古屋と東京に40組くらい呼んだんですよ。そういうサーキットイベントをするバンドっていないなと思って。そこで話題が生まれるし、ちゃんとカッコいいライブをして愛のあるイベントにすればバンドとしても愛してもらえるだろうし、名古屋と東京、どっちのシーンも盛り上げられるっていう。これができるのは俺らしかいないと思ってみんなを巻き込みました。あと、東京のバンドを名古屋に呼んだり、名古屋のバンドを東京に呼んだり、そういう交流も狙ってました。

ー超若手バンドの誘いに乗ってあれだけのメンツが集まるって、すごいことですよ。

kyoga 本当にありがたいことです。

TAKE 感謝しかない。

ー突っ込んだ話を聞きますけど、収支はどうだったんですか。

TAKE 挑戦することに意味があると思っていたので、東京と名古屋合わせてとんとんになればいいかなと思っていたんですけど、ちょうどとんとんになりましたね。

ーそれはすごい。ここまで話を聞いていて思ったんですけど、このバンドのエンジンはTAKEさんみたいですね。

kyoga そうですね。エンジンをふかすのはTAKE ですね。

TAKE でしゃばりなんで(笑)。

ー他のメンバーはそういうTAKEさんのアイデアによってやる気が湧いてくるところもあったり?

kyoga そうですね。メンバーの中でコイツを一番信用しているので。コイツがエンジンをふかしたら、僕らはその部品となって一生懸命に速度を上げていく、みたいなイメージですね。

ー絶大なる信頼を置いているってことですね。

Kyoga だし、そもそもTAKEがいなかったら上京してないんで。TAZAWAから上京しようって言われてもしないですし(笑)。それくらいTAKEにはみんな信頼を置いているんですよね。

ーあはは! では、新EP『奪解エモーション』について聞かせてください。この作品にはどんな思いが込められているんですか。

kyoga 上京して僕が一番感じたのは、大人ってフィルターを1枚挟んでコミュニケーションしてるなって。人間って感受性豊かないきものだし、言葉も感情もたくさん持っているのに、それを全部フィルターで隠して、少しの言葉だけでコミュニケーションを流しているように感じちゃって。それって人間の素晴らしさを捨ててるじゃんって。で、その感情をこの作品で奪い返してやろう、っていう意味を込めて『奪解エモーション』という名前をつけました。

ー音源を聴くと、今時っぽいロック/ラウドサウンドかと思いきや、いい意味でほかのバンドにはない”いなたさ”があるなと。曲作りや音作りに関してどんなことを意識していますか。

kyoga 僕らが大好きなのは2000年代、2010年代のロックサウンドで、そういう音って今やっている人たちはあまりいないじゃないですか。だから、僕たちがそれを奏でれば、今の若者には逆に新鮮に聴こえるだろうし、その時代を生きてきた人たちには「懐かしいヤツが出てきたな」って思ってもらえる。そういうところを目指しています。

TAKE ギターソロはだいたいTAZAWAが弾いてるんですけど、意図的にTAZAWAのためにギターソロの隙間を空けていて。TAZAWAには和製VAN HALENになってほしいんですよね。ジャンルに合わない奏法もあるんですけどそれも彼の味だし。ギターソロが始まったら、「きたきた!」って思ってほしくて。

TAZAWA そういう意図があるっていうのは事前に聞いていたので、自分なりに解釈して、みんなにそう思ってもらえるようなソロを意識して作りました。だから、本当にハードロックが出ちゃってるかもしれないです。

上京で変わった、歌詞とサウンド

ーでも、全体的な手触りとしてはポップパンク的な要素もありますよね。あと、サウンドの明るさや歌詞のメッセージを含めて、これまでの作品に比べてすごくポジティブな印象です。これは上京してきたことが影響している?

kyoga それはある気がしますね。これまではけっこう重い曲が多かったんですけど、今は上京してからの変化を楽しんでいるし、その変化を糧にして未来を見たいという歌詞がすごく多い。歌詞の書き方も変わった気がします。

ー輝ける未来に向かって全力疾走している印象です。Hiroさんはどうですか。

Hiro 人に対して嫌なことを言うような内容よりも勇気がもらえるというか、「こんなふうに生きていけばいいんだな」と思えるような作品になったと思います。

ーkyogaさんのボーカルも、過去の作品だとシャウトが多いですけど、今作では控えめですよね。

kyoga そうですね。今までは自分のやりたいことを先に出していたんですけど、今作の意味を自分なりに紐解いていったときに、歌詞を日本語にして自分の伝えたい思いを歌うことが先決なんじゃないかって思ったら、自然とシャウトが減っていきました。すごく日本語にフォーカスした内容になったと思います。

ー隣で深くうなずいているHaruさんはどうですか。

Haru 僕は「Midnight Bloom」という曲の歌詞を書いていて、歌詞ができたあとに思ったんですけど、今までのDOPERSとはちょっと違うし、いい意味で違う味が出せたのかなって。ちょっと新鮮な感じですね。

ーあえてそういう方向の歌詞にしたんですか。

Haru この曲は、ある恋愛リアリティショーのタイアップみたいなものに向けてさらっと書いたんですよ。その番組はドロドロ系だったので、歌詞もそっちに寄せる感じにしました。

ーだからちょっとほかの曲とは毛色が異なるんですね。バンドの幅を見せる意味でもアクセントになっていると思います。あと、「未完成feather」の歌詞を見て思ったんですが、みなさんは周りの人たちから「お前らはうまくいかないよ」みたいなネガティブな言葉を投げかけられることがよくあるんですか。

kyoga これは僕が書いた歌詞なんですけど、名古屋にたまにツアーに来るような先輩がいて、上京してから一緒にご飯を食べにいったんですよ。そうしたら、その先輩がベロベロに酔っぱらって、僕は当時飲めなかったのでシラフで話を聞いてたんですけど、「DOPERSは売れないよ」「まだまだだよ」みたいなことを言われて、それでもうピキンときちゃって。その場でその先輩とは縁を切ったんですけど、そういう出来事があったからこそこの歌詞が生まれたんですよね。今はそんなことを言う人は周りにはいないんですけど、だからこそその先輩の言葉が奥深くに刺さってるし、今でも根に持っています(笑)。

ーちょっと話は戻りますけど、上京することに関して、周りは応援してくれていたんですか。

kyoga やってこいよ、無理だったら帰ってきていいからっていう感じで、軽く背中を押してくれました。
TAKE 本当に恵まれました。家族にも。だから逆にやるしかない。

ーたしかに。頑張ってこいって言われると、簡単に帰れないっていうプレッシャーになりますよね。

TAKE 帰りづらいですよね(笑)。みんなの声援を背負っているところもあるから。

ー名古屋を背負って東京に来ているというのは、名古屋のシーンだけでなく、仲間のことも含めてだと。

TAKE そうですね。名古屋でライブをするときに、地元の友達とか高校の同期に会うと刺激になるし、応援してくれている人たちのためにもやらなきゃなって強く思います。東京に帰ってくるとホームシックになるんですけど、、それも挑戦している証だし、俺らにしか持てない感情だから、それすらも愛して頑張っていきたいですね。

ー今、DOPERSとして大事にしていることはなんですか。

TAKE 常識にとらわれたくないっていうのがまずひとつ。自分の直感で動く、自分が納得したものに対して挑戦していくっていうことですね。あともうひとつは、続ける、やり抜く、完成させるってこと。やる前からリスクを考えてしまいがちですけど、0から100点をいきなり目指すんじゃなくて、まずは0から1を生み出すことが大事で。それが徐々に60点が平均点になれば万々歳だし、さらに続けていくうちに100点になるときもある。それを目指しています。

kyoga あとはやっぱり、正直さじゃないですかね。自分の感じたままに、今TAKEが言っていた直感と一緒で、自分が感じたことを隠さずにバンドとして表現していきたいですね。

勝負のワンマンへ、いま伝えたいこと

ー勝負のワンマンライブは9月23日に下北沢ReGで開催されます。これを成功させるためにどうしていきますか。

TAKE SNSを中心に宣伝します。新曲出します、ライブに来てください、っていうのは僕たちのエゴに過ぎないんですよね。基本的に、街を歩いている人は俺らの音楽を聴かなくても別に死ぬわけじゃないし、必要不可欠ではないんですよ。でも、俺らがこれだけ熱量高く成功させたいと思っているのには理由があるし、その熱量がお客さんや俺らのことを知らない人たちに伝わることで初めて「応援したい」って気持ちが生まれると思うんです。そういう想いを今一番表現できるのはSNSなので、バンドとしてカッコよくある前にまずは自分たちのことを知ってもらわないといけない。今はまだエピソード0みたいな感じですけど、ちょっとした不器用さもあえて見せながらSNSでの宣伝に力を入れてます。

kyoga とはいえ、ライブハウスでの言葉も必要なんですよね。だから、ライブで直接僕たちの音楽と言葉を感じてほしいし、そこで何かを感じてくれた人がワンマンやツアーに来てくれるんじゃないかと思って、ライブの予定はバンバン入れてます。

ーでは最後に、東京での生活はすごく大変だと思うんですけど、今、リアルに一番欲しいものはなんですか。

kyoga 洗濯機ですね。いつもコインランドリーを使っているんですけど、もうそこまで歩いて行きたくないので洗濯機が欲しいです。

Haru めっちゃバイクが欲しいです(笑)。

TAZAWA 今一番欲しいのはアンプですね。ライブやレコーディングで自分の音を出したいです。

Hiro マッサージチェアですね。僕、マッサージがめちゃくちゃ好きなんですよ。でも、普段なかなか行けないので、家でもできたらなって。

TAKE 僕は欲しいものというか、海外に行きたいですね。ツアーで行けたら最高ですけど、旅行でもいいからニューオーリンズとか行きたいです。あと、ディズニーが好きなのでフロリダとか、バックパックでもいいから行きたいってずっと思ってます。

2000年代ロックは、いま「新鮮」に響く──DOPERSが語る『奪解エモーション』の逆張り

2nd EP『奪解エモーション』
DOPERS
ALL ACCESS RECORDS
配信中
https://linkco.re/cRMXMv0H

<収録曲>
1. Spark my Life
2. HYPER ROCKET
3. 未完成feather
4. DAKKAI
5. Midnight Bloom
6. カサブタ
7. GLORY SHIP

2000年代ロックは、いま「新鮮」に響く──DOPERSが語る『奪解エモーション』の逆張り

奪解エモーションTOUR
6月26日(金)新宿LOFT|ゲスト:IKE
OPEN 18:15 / START 19:00
7月5日(日)MUSIC ZOO KOBE 太陽と虎|ゲスト:そこに鳴る
OPEN 16:00 / START 16:30
9月21日(月・祝)名古屋 Electric Lady Land|ゲスト:IKE
OPEN 15:15 / START 16:00

DOPERSキャリア初ワンマンライブ
9月23日(水・祝)下北沢ReG
チケット:スタンディング 一般 ¥5,000 / 学割 ¥2,500(税込)
一般発売中 https://eplus.jp/dopers/

DOPERS YouTube Channel
https://www.youtube.com/@dopers_official052
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