日本のポップカルチャーの影響で台湾でも日本のマンガが人気だが、今は台湾のマンガ家も多く、台湾出身のマンガ家が日本のマンガ賞を受賞することも増えてきているという。そんななか、日本からのワクチン提供を記念したマンガ展が台湾で開催された。
台湾メディアの蕃薯藤(Yam)ニュースが伝えている。

 開催されたのは「ありがとう日本 マンガ原画展」と「アニメ・ショートフィルム展」。台湾のマンガの原画を紹介し、マンガを映像化したショートフィルムを紹介する展示会。一日目のオープニングイベントには、台湾交流協会理事長の谷崎泰明会長と台北駐日経済文化代表処の謝代表も訪れた。イベントでは、謝代表からも日本へのワクチン提供への感謝の言葉が述べられた。

 さらに、台湾交流協会理事長の谷崎泰明会長からは「近年、毎年のように台湾のマンガ作品が、日本国際マンガ賞で受賞している」と述べ、日台がマンガカルチャーでも交流が盛んになっていると紹介。さらに「日本は台湾パイナップルを購入し、台湾にワクチンを購入するなど国際的な交流も盛んになっている。さらに、こうした日本のサポートに対し、台湾社会からも感謝の声が上がっており、感謝の手紙が届いている」とコメントした。

 展示会では、日本の文化や国旗などをモチーフにした原画が紹介されている。さらに、文化政策研究所の李明哲所長も「より多くの台湾のマンガ家の作品が日本で読まれ、日本でビジネスチャンスをつかめるよう願っている」と述べた。

 近年、中国で取引停止になったパイナップルを日本が買い付けたり、日本からのワクチンが台湾に提供されたりと、ますます交流が盛んになっている日本と台湾。マンガ文化の面での交流も、ますます盛んになっていきそうだ。
(編集:時田瑞樹)(イメージ写真提供:123RF)
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