ケイ素化合物生産の江西晨光新材料股フェンが約３０億元の１３．５万トンの新素材製造拠点建設プロジェクト発表 (2022年1月27日)

上海メインボードに上場しているケイ素化合物・シラン材料の生産を手掛ける江西晨光新材料股フェン（晨光新材、６０５３９９／上海）は１月２６日、約３０億元規模のケイ素材料など製造拠点建設プロジェクトを発表した。 同社は２６日に発表した公告の中で、業務の発展の必要性および競争力向上を目的として、江西省九江市湖口県人民政府との間で「１３．５万トンのケイ素新材料、２．５万トンのチタン・コバルト新材料プロジェクト（仮）」契約に署名する予定であることを明らかにした。プロジェクトでは同県のハイテク産業パーク内の土地約２１．３ヘクタールに、ケイ素新材料およびチタン・コバルト新材料生産工場を建設する予定で工期は２年、総投資額は約３０億元となっている。 同社は２００６年に設立、２０２０年８月にはシラン業界で初めて上海メインボードに上場した。ケイ素の水素化物であるシランを用いた機能性材料の研究開発、生産販売が主業務。シラン材料は耐久性、耐水性、耐熱性など様々な特徴を持ち、接着剤やシーリング材、タイヤなどのゴム、コンクリートや木材、金属の表面コーティング、建築や自動車の塗料、ガラス繊維強化プラスチックなどの幅広い用途で利用されている。 ２０２１年１～９月期の売上高は１０億８９９６万元（前年同期比１２０．０３％増）、純利益は２億９９７１万元（同２９５．５０％増）。１月１４日に発表した業績予告によれば、２０２１年１２月期の純利益は５億１８００万～５億４３００万元（前期比３０６．０９～３２５．６９％増）の見込み。（編集担当：今関忠馬）