軟通動力信息技術(集団)(301236/深セン)が3月15日、深セン証券取引所の創業板へに新規上場した。公開価格72.88元に対して初値は19.05%低い59.00元だった。
その後も軟調に推移し、終値は公開価格を16.85%下回る60.60元だった。
 
 同社は2005年設立。ソフトウェアおよび情報技術のサービス業者として、通信設備、インターネットサービス、金融、ハイテク、製造などの多様な業界の顧客に対して、エンドツーエンドのソフトウェア、デジタル技術サービス、デジタル化運営サービスを提供する。世界に40か所以上の拠点と20か所の納品センターを持っており、ファーウェイ、アリババ、テンセント、百度、中国銀行など大手企業を含む中国内外の1000件を超える顧客との取引がある。特に、通信設備業界との取引が多く売上全体の50%前後を占めており、5G通信をはじめとする無線ネットワーク、固定ネットワーク、クラウドコアネットワーク、電信ソフトウェアなど各種製品の開発と技術サービスを提供している。

 2021年12月期の売上高は166億2320万元(前期比27.88%増)、純利益は9億4477万元(同8.48%減)。(編集担当:今関忠馬)
 
 新規上場に伴い調達予定の35億元(約650億円)のうち、約57%の19億9920万元は納品センター新規建設・拡張プロジェクトに、約16%の5億5979万元を業界デジタル化モデルチェンジ製品およびソリューションプランプロジェクトに、約5%の1億7857万元を研究開発センター建設プロジェクトに、約3%の1億680万元をデジタル運営業務プラットフォーム改良プロジェクトに、約2%の6272万元をグループの人材供給・内部サービスプラットフォーム改良プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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