中国の石油・液化天然ガス(LNG)海上輸送大手、中遠海運能源運輸(01138/香港)が10月28日に2022年1~9の業績報告を発表し、増収増益となったことを明らかにした。
22年7~9月期の売上高は48億8479万人民元で前年同期比53.95%増、純利益は4億8104万元で同6.82倍、非経常損益を差し引いた純利益は4億8950万元で同6.82倍だった。
また、1~9月期の売上高は123億9742万元で同33.47%増、純利益は6億3989万元で同44.19%増、経常損益を差し引いた純利益は6億4157万元で同40.94%増となっている。
大幅な増収増益となった要因について、同社は石油の貿易輸送市場において運賃が前年同期比よりも上昇したことによるものと説明。特に7~9月期については前年同時期に比べて運賃が大幅に値上がりしたことで、純利益が前年同時期の7倍近くにまで増える結果になったとしている。22年7~9月期の石油貿易輸送事業の粗利益は3億3300万元で、前年同時期の7.71倍にのぼった。
22年1~9月期における同社の石油タンカー輸送能力は1日あたり59.3億トンで前年同期比3.0%増、輸送量は1億3001万トンで同5.9%増だった。石油タンカー事業の売上高は114億2000万元で同37.0%増、売上高総利益率は7.9%で前年同時期より0.9ポイント増加した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)