SaaSソフトウェアの開発、販売を手掛ける杭州美登科技(838227/北京)が12月28日、北京証券取引所に新規上場した。公開価格25.00元に対し、初値は17.24%低い20.69元だった。
同社は2013年設立の民営企業で、15年に株式会社化した。ECプラットフォームを通じたEC業者向けのSaaSソフトウェア開発、販売を主業務としている。タオバオ・天猫、京東、TikTok、快手などの大手ECプラットフォーム上でSaaSソフトや付加価値サービスを提供しており、高い評価を得てきた。主なSaaSソフトは販売管理ソフト「美折」、注文管理ソフトで、「美折」がアリババの商業者向け販売系ソフトウェア利用ランキングで1位を獲得するなど、各ECプラットフォームにおける利用度ランキングでいずれも上位に入っている。
2021年12月期の売上高は1億1881万元(前期比24.93%増)、純利益は4834万元(同37.96%増)。22年1~9月期の売上高は8410万元(前年同期比3.41%減)、純利益は3183万元(同14.35%減)。
新規上場に伴い調達予定の2億6583万元(約51億円)は、約70%の1億8625万元をEC向けソフトウェア最適化プロジェクトに、約30%の7958万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)