【香港ＩＰＯ】低侵襲性凍結治療機器の康ホウ生物科技、初値は公開価格を２．１６％上回る１８．５香港ドル (2023年1月4日)

低侵襲性凍結治療機器の康ホウ生物科技（上海）股フェン（０６９２２／香港）が１２月３０日、香港証券取引所のメインボードに新規上場した。公開価格１８．９０香港ドルに対し、初値は２．１２％低い１８．５０ドルだった。終値は同６．５６％安の１７．６６ドルだった。 同社は２０１３年設立。低侵襲凍結治療分野に特化した医療機器メーカーで、膀胱凍結融解システムおよび内視鏡吻合クリップを主要分野としている。また、心臓凍結融解システムが販売認可申請中であり、クライオフォーカス凍結融解システムが臨床研究段階にある。現状の売上の大部分は内視鏡吻合クリップであり、実現できていない膀胱凍結融解システムの迅速な製品化が課題だ。また、大きな赤字が続く状況での状況であり、今後の開発が順調に進まなければ黒字化が遅れたり、赤字が拡大したりするリスクを抱えている。 ２１年１２月期の売上高は２２４２万人民元（前期比２．４８倍）、純損益は１億２６４９万元の赤字（同２０．６１％の赤字減）。２２年１～８月期の売上高は１６４３万元（前年同時期は３６．２３％増）、純損益は６１４２万元の赤字（同３３．５５％の赤字減）。 新規上場に伴い調達予定の約１億３９９０万香港ドル（約２３億円）は、約５８％を膀胱凍結融解システムの研究開発活動、商業ＰＲ、製造用資金に、約１６％を内視鏡吻合クリップの研究開発、商業ＰＲ、製造用資金に、約６％を心臓凍結融解システムの研究開発、商業ＰＲおよび製造計画資金に、約２０％をその他製品および研究プロジェクトの開発、登録・届出、商業ＰＲ・生産計画用資金に用いる。（編集担当：今関忠馬）（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）