福建省のインターネット・メディア「台海網」は30日、朝鮮日報などを引用して、日韓の軍事力を比較して、竹島(韓国名:独島)を巡って開戦した場合、韓国の同島維持は半日持たないとの論評を掲載した。

 台海網はイージス艦、対艦ミサイル、潜水艦などで両国の海軍力を比較。
韓国の力量は日本の30%と論じた。空軍力では韓国は170機保有しているF16戦闘機が、基地の位置と航続距離の関係で竹島上空では約5分間しか行動できないことを指摘。日本の航空自衛隊は2008年に空中給油機KC767を導入したことで行動範囲の拡大が予想され、韓国は早期警戒や電子戦でも太刀打ちできないとした。

 台海網は福建日報報業集団傘下のインターネット・メディア。名称は「台湾海峡」にちなみ、台湾関連ニュースに特徴があるが、その他の記事も多い。

 日本では第二次世界大戦期などへの深刻な反省から、メディアも軍事関係の記事でも好戦的気分をあおらないよう配慮することが一般的だが、中国では抗日戦争や国共内戦を戦いぬいたからこそ「自主・完全独立の新中国が建設できた」との意識が強く、軍事を忌避する雰囲気は強くない。(編集担当:如月隼人)

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