10日付中国新聞社電によると、広西チワン族自治区防城港市の上思県、十万大山の山腹で2008年10月に発見された石灰石、砂、米などを練り合わせて作った「三合土」製の大型棺と内部の木棺が10日までに中国全土から集まった専門家立会いのもとで開棺された。

 大型棺は9日、木棺は10日午前に開棺された。
木棺の底部には、北斗七星の図案があった。中国に伝わる道教では、北斗七星を神格化した北斗星君は死を司る神とされている。

 被葬者の状態は良好で、現代医学の手法を応用した検査を行なうという。

 同棺が納められていた墓室からは、腕時計を模した工芸品が見つかった。外部は銅製で針は10時6分を示し、裏側には「スイス製」との文字があった。墓は明代(1368-1644年)または清代(1644-1912年)のものとされている。スイス製腕時計が中国に伝わった年代とは明らかな隔たりがあり、専門家も「理解に苦しむ」と述べた。(編集担当:如月隼人)

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