ワインを題材にした人気マンガ『神の雫』の原作者亜樹直(あぎただし)氏と作画を担当したオキモト・シュウ氏が、フランスの老舗ワイン専門誌による「今年の特別賞」を受賞したことが伝えられ、話題となっている。

 『神の雫』は2004年に講談社『モーニング』で連載開始スタート。
世界的なワイン評論家を父に持つ主人公の神崎雫が、父親の遺言に書かれていた幻のワインを探し求めるストーリーで、ワインの知識について素人にも分かりやすいように書かれていることもあり人気を博し、09年には亀梨和也の主演で連続ドラマ化された。

 また、韓国でも単行本が200万部のベストセラーとなり、ワインブームの立役者となったと言われている。つい先日、ペ・ヨンジュンらのキャストで制作が伝えられていた韓国でのドラマ化が国内の間接広告問題をクリアできずに白紙化したという情報が流れたばかりだ。

 ワインの本場フランスでも08年に単行本が出版されてヒットし、翌09年にはヨーロッパ最大級の漫画の祭典といわれるアングレーム国際漫画祭で紹介されたほか、パリで行われたグルマン世界料理本大賞では最高賞の「殿堂入り」を獲得した。

 今回『神の雫』を最高賞に選んだ『ラ・ルビュー・デュ・ヴァン・ド・フランス』誌は1927年創刊の月刊ワイン雑誌で、フランスでもっとも由緒あるワイン雑誌と呼ばれている。

 同誌サイトでは7月29日付で『神の雫』についての評論記事を掲載し、日本のマンガ文化や、ワインを題材にした日本のマンガとしては06年『ソムリエ』に続く作品であること、作品のあらすじ、韓国をはじめとするアジアでの人気ぶりと「ワインの知識に対して難しい、エキスパートだけが楽しめるもの、というイメージのあるアジアにおいて、自由な表現方法を採用したこと」という成功の理由などを紹介していた。
(編集担当:柳川俊之)

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