福建省消費者保護委員会は11日、消費者に対して、市場で流通する「神戸牛」の大半はニセモノであり、注意すべきとの警告を出した。中国新聞網が伝えた。


 「神戸牛」は中国でも高級牛肉として知られており、福州市内には神戸牛を提供することを「売り」にするレストランや高級ホテル、日本食レストランが氾濫(はんらん)している。なかには神戸牛を日本から空輸していることをうたう日本食レストランも見られたという。

 しかし、福州市工商局が行った調査では、「神戸牛」として提供されていた牛肉の多くは中国産牛肉であったほか、神戸牛のほかに松阪牛をかたる店舗も発見された。

 規格によれば、「神戸牛」とは「兵庫県内で生産・飼育された対馬牛であること」、「兵庫県内の指定食肉市場で処理されたこと」、「肉質が一定以上に格付けされていること」のすべてを満たした牛肉を指す。

 一方、中国は2001年に日本で牛海綿状脳症(BSE)が確認されて以来、日本からの牛肉の輸入を禁止しているため、福州市内で「提供」される神戸牛はニセモノということになる。(編集担当:畠山栄)

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