とあるネットユーザーが掲示板に「金髪にメイド服、ピンクのサンダルを履き、手には大きなバッグといういで立ちの少女が、携帯電話で話しながら街中を歩いている。
この少女、昼間はずっと寝ていて、夜になるとインターネットカフェに向かい、そこで一夜を明かすという。ネットカフェではアニメを見るほかに、ネット上にあるバーチャル学校で日本語と寿司の作り方について勉強しているそうだ。そんな彼女の生活ぶりに対して、両親は特に何も言わないという。
ニュースを読んだ複数の中国国内ユーザーが指摘しているように、彼女のような「コスプレ少女」は今や中国では珍しい存在ではない。もともと重慶の地元メディアが報じたニュースを全国のメディアが転載したのだが、そこにはもの珍しさというよりも、社会問題として取り上げた意図がありそうだ。家庭の問題、教育の問題、国産アニメの立ち遅れ、「90後」と呼ばれる90年代生まれの少年少女の心理の問題…「コスプレ少女」を通じて、中国国内に存在する様々な社会問題が見えてくる。(編集担当:柳川俊之)
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