ホーキング博士はアインシュタインの特殊相対性理論を用いて、もしも光速に近い速度で航行可能な宇宙船であれば、未来へのタイムトラベルは可能だとする一方、過去へのタイムトラベルは実現不可能だと指摘した。
これに対し、中国科学院紫金山天文台の王思潮研究院は科学的根拠があるとして賛同の意を示し、「未来へ到達するための方法の一つである」とした。
また、南京師範大学物理科学院の狄雲松教授は、「ワームホールやタイムマシンはただの概念に過ぎない」し、現在の物理学界においては時空理論に関する厳格な定義が存在しないと指摘。理論には立証が必要となるが、ホーキング博士の理論は立証が難しいものであると発言、賛成も反対もしなかった。
一方、南京理工大学の卞保民教授は、「時空を超えることや、タイムマシンを製造することなど完全に不可能である」と真っ向から否定し、ホーキング博士が指摘した「光速に近い速度で航行可能な宇宙船であれば」との前提自体が不可能であると指摘した。(編集担当:畠山栄)
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