中国人が「世襲制の姓」を使い始めたは約5000年前。同辞典は2万種以上の姓を掲載したが、現在も使われているものは7000種強。一方で、中国では李・王・張・劉・陳・楊など、特定の姓を持つ人が極端に多い特徴がある。人数順で多い順の100番目までの姓を持つ人は中国人全体の85%という。また、上位100位のうち、32に朱は華北地方に多く、2種は東北地区、19種は上海周辺の華東地区に多いなど、地域差もあるという。
曹、魏、薛、石、白、康などは西北地区の東部に多く、中央アジアから来た民族と密接な関係があるとみられる。
また、中国人は古くから、柴・米・油・塩・醤・醋(酢)・茶の7種を生活に欠かせない物資として挙げてきたが、すべて「実在する姓」という。
なお同書は、いわゆる少数民族の姓も漢字表記して「中国人の姓」として一律に扱った。そのため、中国で最も長い姓はチベット族にある「〓爾川扎木蘇他爾只多」の10文字の姓で、画数が最も少ないのはリス族にある「一」との姓と結論づけた。(〓はにんべんに「火」)(編集担当:如月隼人)
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