厳しい寒さが続く中国では手軽な電気湯たんぽの売れ行きが伸びているが、その安全性に人びとの不安が高まりつつある。近年、中国全土で発生する「電気湯たんぽの爆発」を反映し、中国政府は8月1日付で電気湯たんぽの販売を禁止した。
しかし、実際には現在も店頭で販売されており、爆発事件も頻発している。長興新聞社が報じた。

 スーパーで購入した電気湯たんぽが使用後わずか2日で爆発したという女性は、「ちゃんと正規のメーカー品だったのに」と嘆く。女性は、「本当にびっくりした。ちょっと台所に行って戻ってくると充電していた湯たんぽが爆発した。コンセント部分から火花が出ていた。すぐにブレーカーを切ったので火災にはならなかった」と語る。

 浙江省では、さまざまな小売店で電気湯たんぽが人目を引く場所で販売され、商品の包装には生産工場の住所・連絡先・品質合格基準などが明記されている。商品を取り扱う店主は、「販売禁止の話を聞いたことはあるが、メーカーは今も販売を続けているので仕入れている」と話した。

 またあるスーパーの調達部門の担当者は「商品の調達では、供給商の営業許可証・企業コード・税務登録証明書をチェックしている。われわれは商品は正規の品質基準合格品だと認識している」と主張した。(編集担当:畠山栄)

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