上海市で先日、未成年者の売春及びその紹介の事案が起訴された。該当者は20人に及び、最年少は2人の14歳、上海市で摘発されたものとしては最大級のものとなる。
本事案を取り扱った地元検事は、「金銭による売春、少女を紹介するなどの方法で客を囲い込み、集団化。日本社会のいわゆる”援助交際”に似ている」などと指摘した。

 本人がまず売春し、その後他の友達を紹介、その少女も他の子を紹介していくという方式で、紹介料は1人当たり300元(約3600円)ほど。最大で、数千元稼いだ少女もいたという。一人の少女は、客から事後に1400元(1万6800円)を受け取り、15%にあたる210元を紹介料として納めた。

 現地検事は、「上海の一部少女は日本や台湾などの腐敗した文化の影響を受け、その行為はいわゆる“援助交際”のひな型となっている」と指摘。「これら売春や紹介に参加している女学生は、専門学校生などもいるが、(前者と比べ優等生とされる)普通の高校生もいる。性取引に恥ずかしさはなく、家庭が貧しいわけでもない。愛情に飢え、ショッピングを楽しむ、そのためにわずかばかりの金銭を得たいがために行っている」などと語った。

 また、比較的固定客が多かったのも特徴で、検挙されたうち7人の客はお互い面識があったという。客が客を紹介し、その客からも紹介料を取って“商売”が成立していた実態も浮き彫りにされた。

 検挙された少女はほとんどが上海戸籍で、地方や農村出身者ではなかった。
「どちらにしろ、家庭や学校、社会の道徳欠如の実態を示すもの」(上記現地検事)だという。(編集担当:鈴木義純)
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