■「中国の航空」写真特集
記事は、28日午後1時45分ごろ、関西国際空港発上海浦東空港行きの同社516便(乗員乗客245名)が空港管制官の待機指示を無視して離陸し、国土交通省が航空法違反の可能性があるとして調査を行うとする報道が出たことを紹介した。
事実関係を確認すべく、複数の同社関係者と接触を取ったところ「報道に注目している。日本の空港管理当局と連絡を取り、問題について調査を行っている」との回答でほぼ一致したことを伝えた。一方、29日時点で会社としては「認めも否定もしていない」とした。
中国民航局に近い専門家は、操縦士と管制官との間にコミュニケーション上の問題が起こる可能性は低いとし、「録音が重要な証拠の一つになる」と解説した。また、仮に事実であるとすれば「国外での処罰にとどまらず、国内でも処分は免れない」と語った。
中国国内では今年8月、浦東空港で「燃料切れにつきカタール航空便に着陸を譲れ」との管制官の指示に対して、吉祥航空便の外国人機長が燃料切れを虚偽申告し、指示に逆らって着陸するという、「民間航空業数十年来で最大の醜聞」とされる事件が発生した。(編集担当:柳川俊之)