事故発生翌日の7月24日、自己によって破損した先頭車両部分を地面に埋めようとしている画像が流れた。鉄道部の王勇平報道官は当時、「車両を埋めて土をかぶせたのは、危険回避のため」と釈明したが、「証拠隠滅のためではないか」と国内外から批判が噴出した。
鳳凰網の記事は、調査報告中の「車両埋め立て」に関する記述をピックアップした。
7月24日午前5時半(現地時間)、上海鉄道局の責任者が救助活動を指揮する中で「単に過去の事故現場処理方法を踏襲」して、車両と散乱した部品の埋め立てを指示した。穴掘りを行った時には救助活動と現場調査はすでに終了しており、関連物証は採取済みだった。
同午前11時10分、張徳江副総理が現場に到着。視察中に穴に放り込まれた列車の残骸を発見し、「残骸を埋めてはいけない。事故調査の分析のために、現場保存と車両の保管をしっかりやるように」と明確に指示した。
制止を受けたため、車両や部品が埋められることはなく、25日午後10時に温州西駅に運ばれ、集中保管されることとなった。
記事はさらに、埋め立てを指示したのが上海鉄道局の王峰副局長であったことを、調査報告の内容に基づいて伝えた。調査報告は王副局長について「事故の救援活動で不当な処理があった。現場を整地するために穴を掘らせ、そこに事故車両と部品を入れさせ、埋める準備をさせた」と指摘。