中国の国内メディアが先日実施したインターネットに関するアンケート調査で、回答者の約9割が「自分は『検索依存症』である」と考えていることが明らかになった。中国新聞網が伝えた。


 アンケートは中国青年報社会調査センターが実施したもので、2175人のネットユーザーが参加した。調査の結果、自身が「検索依存症」であると回答したユーザーは全体の89.8%に上り、そのうち20.0%が「深刻な症状である」と答えた。

 「検索依存症」の具体的な「症状」については、「よく分からない分野の話にぶつかると、すぐ検索して背景を探ろうとする」が70.7%、「問題に当たるとまずネットで検索する」が68.8%に達したほか、48.5%の人が「文章を書くとき、ネット検索を使ってアイデアを探す。あるいは、いっそのことコピペ(コピー&ペースト)してしまう」と回答した。

 検索に依存してしまう「原因」では、85.9%が「時間が節約できる」と回答。「正確性が高い」が61.8%、「考える必要がない」が66.0%だったほか、「人とコミュニケーションを取りたくない」というユーザーも22.0%に上った。

 「検索依存症」がもたらす影響に関しては「独創的思考を妨げる」が62.8%、「想像力が落ち、思考が単純化する」が51.7%、「情報や知識の記憶や蓄積に対する努力をしなくなる」が49.9%、「コミュニケーション能力が低下する」が47.3%だった。また、45.9%のユーザーが「ネット検索では表面的な理解にとどまり、深いレベルでの問題解決には至らない」と認識していることが分かった。(編集担当:柳川俊之)
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