記事は、1日からの大型連休を利用してイタリアの観光地を巡る中国人観光客の様子を、現地ガイドや留学生の話として紹介。おおむねルールやマナーを守っているとする一方で「細かい部分ではおろそかになる」と伝えた。
その例として、ローマの教会で「撮影禁止」の看板を無視して絵画を写真に収めようとした青年が現地人に止められたこと、彫像見たさにミサ中の教会内部に入り白い目で見られたこと、飲食禁止の美術館で母親が水筒の水を子どもに飲ませようとしたことなどを挙げた。
また、ピサの斜塔前の芝生では立ち入り禁止であるにもかかわらず、多くの中国人観光客が芝生に立ち入って写真を取ろうとしたり、芝生内で果物やパンを食べたりする様子が見受けられ、警察官から警告を受けていたと紹介した。
記事はそのうえで、専門家の意見を紹介。専門家は、文化や生活習慣の違いによって、訪問先で非モラル行為とみなされるトラブルが生じると分析した。そして、現地の習慣についてよく理解すること、自身の文化や習慣ばかりを基準にして行動しないことを、出国前にしっかりと「予習」しておくべきだと提言した。(編集担当:今関忠馬)