小久保監督が率いる野球日本代表(侍ジャパン)が台北でWBCの強化試合を行った際、侍ジャパンの選手たちは東日本大震災の際に台湾が多額の義援金を寄せてくれたことに対する感謝の横断幕を掲げた。

 横断幕には中国語で「東日本大震災時における支援を日本は永遠に忘れません。
私たちは心から台湾人民に感謝しています」と書かれている。横断幕に書かれた台湾の人びとへの感謝の気持ちは、侍ジャパンの選手たちだけでなく被災者含め日本人全員の素直な気持ちと言えよう。

 日本在住の中国人微博ユーザーが林萍在日本(ハンドルネーム)さんが、中国の簡易投稿サイト・微博で横断幕を写真入りで紹介したところ、中国の微博ユーザーからは「日本人は謙遜と感謝を知る民族だ」、「日本人は義理堅い」など、横断幕を掲げたことに対する好意的なコメントが寄せられた。

 しかし、「わが国の援助のことにはなぜ言及しないんだ?」などの反論も寄せられた。中国では“台湾は中国の一部”とされているため、台湾に対してのみ感謝を示したことに納得がいかないという意見も多かった。

 だが、「われわれの援助は少なかったが、台湾の援助は多かった。
日本人が台湾に感謝するのも当然だ」と理解を示すユーザーも散見された。

 東日本大震災に対する台湾からの義援金は総額200億円を超えた。金額がすべてではないことは当然だが、親日家が多い台湾の日本に対する気持ちが200億円超という莫大な額となったことは事実であろう。改めて台湾の支援に感謝したい。(編集担当:畠山栄)