「感情を表に出さず、本性を押し殺すのが日本人」と聞いた台湾人が、疑問に思い証明できる実例はあるのかと「台湾版 Yahoo!知恵袋」に書き込んだ。質問者は日本人と直接触れ合う機会がなく、実感する機会がない人物なのだろう。
疑問を解決したいという気持ちで、インターネット上で答えを募った。

 ネット投票によって選ばれたベストアンサーは台湾の雑誌記事を引用したもので、日本人の国民性である「秩序を守り、規律を重視する」ことがすべてに影響していると説明した。計画通りに進まないと、パニックを起こすのが日本人だと指摘しており、「台湾人記者が日本の電機メーカーに取材をした時、インタビューを受ける社員が急きょ変更になった」という例を挙げた。

 「そのとき対応していた広報担当者はパニック状態になり、決めていた段取りはどうなるのかと騒ぎ、上手く進行できなかった部分は修正するよう保証を求めるなど、慌てていた」という。そのエピソードを含め、アジア各国の人々と比べると日本人は「臨機応変に対処する能力が低い」と回答者は訴えた。

 一方で秩序の良さを認め、「東京の街中に立つと、クラクションを鳴らす車が少ないのに気付く」と伝え、歩行者は急いで道を歩き、電車に乗る乗客は整列して切符を買い、運転者は標識を守る。それが日本人だと示した。また「自身の仕事をしっかりこなしたら、きちんと給料が与えられる」とも述べた。

 なので日本人は株価を気にすることなく、不動産を買い占めて投資に熱くなることもないと感じているとし、経済が不安に陥ることなく法律が守られている日本では、「違法行為で利益を得ることは難しい」と断言した。社会背景が安定し個人の欲を前面に出す必要性がないので、感情を抑え同僚や仲間と上手く付き合っていく姿勢にあるという結論なのだろう。

 「上司に服従し勤勉な日本人社員が使いやすい、と米企業が発言した」という例も挙げ、台湾人と香港人は個人主義が強く西洋人は自慢話が多いが、日本人は「個人の色を出さず集団性が強い」とまとめた。

 「人に迷惑をかけない国民性に加わり、信頼関係が自然に構築される。
そんな安全で安心感あふれる生活は、感情を押し殺す習慣から生まれているのだろう」と結論を出した。台湾人を含めた外国人から見ると、自己主張する力が弱く、他人の顔色を伺って周囲を気にしているのが日本人だという印象なのだろう。本心がつかめず、不思議さや不気味さを感じる場合もありそうだ。(編集担当:饒波貴子・黄珮君)(イメージ写真提供:123RF)


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