記事は、ドイツで19世紀に起こった廉価かつ軽便な書籍出版のアイデアが、日本では1927年に岩波茂雄氏によって、それまで高価で分厚かった書籍を薄くかつ低価格化させた「岩波文庫」として開花したと紹介。
そして、普及が進むにつれて文庫本の内容もバラエティに富むようになり、小説はもちろんのこと、政治評論、企業管理、社会問題、心理学、統計学や、さらには若者向けのマンガにまで文庫本が登場していると説明。価格も1冊約700-800円で、中古本であれば100円ちょっとで買えてしまうとした。
また、本屋でなくとも駅の売店やコンビニエンスストアでも購入できるという手軽さ、A6サイズの寸法のカバンに1冊入れて持ち運んでも決して邪魔にならない便利さについて、実際の女性読者の声を交えながら紹介。日本でカフェや公園、さらには地下鉄車内で吊革や手すりにつかまりながら読書する光景が見られるのは、文庫本の普及のおかげであることを説明した。
記事はさらに、文庫本に対する愛好ぶりはその関連商品にも波及しているとし、なかでも文庫本専用のブックカバーは布製、革製とさまざまな商品が存在していることを紹介。文庫本ファンたちは複数のブックカバーを購入して、本の内容や気分によって「着せ替え」を行っていると伝えた。
このほか、部屋の省スペース化やインテリア性を意識した文庫本専用の本棚や、自分の生活について自らが書く「文庫本ノート」なども存在し、文庫本にまつわるアイデアグッズが愛好者たちの心をつかんでいるとも紹介した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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