近年、日本の炊飯器を大量に購入する中国人観光客が話題になったり、日本の稲作やお米のクオリティの高さがしばしば取りざたされたりする中国。ハード面でもソフト面でも「おいしいお米大国」に生きる日本人の間でお米の消費が減っていると知ったら、驚きを示す中国の市民が多いかもしれない。


 中国メディア・中国新聞網は4日、日本の農林水産省が実施した飲食生活調査の結果で、日本人の若者のあいだで「お米離れ」が顕著に進んでいる状況が明らかになったとする日本メディアの報道を伝えた。

 記事は、この調査が昨年10月に日本の20-69歳の男女を対象に実施され、約1万件の有効回答が得られたと説明。直近1カ月以内におこなった飲食行為について尋ねたところ、「お米を食べる」が全体で93.2%に達した一方で20-29歳の男性では81.6%、30-39歳の男性で88.5%にそれぞれとどまったと紹介した。

 また、女性のなかでは20-29歳が91.5%で最低となったこと、男女ともに60-69歳の割合が最高だったことを併せて伝えている。さらに、朝食や調理の頻度、食品の購入場所や食文化に対する印象なども含めて、若い層が飲食を重視しない傾向が見え、和食文化を若い世代に伝えるための措置が極めて重要であるとした。

 日本の炊飯器を「爆買い」した中国人に対し、それを全く使わない日本人がいる。しかし、1カ月の間にお米を全く食べない人が20代男性では100人中19人近くいるというのは、いささか驚きである。ご飯を炊かないにしても、外食でライスを食べたり、コンビニでおにぎりやお弁当を買って食べればお米を口にすることになるが、そこがカウントに含まれているのかは定かではない。

 お米はよく噛んで食べるととてもおいしい。甘い味が長く続くし、たくさん噛めば食べ過ぎの防止にもなる。市販のパンやインスタント麺の手軽さにはかなわないが、やはり一日一食はお米を食べたいと思っている日本人は多いのではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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