記事はまず、日本の中小企業であるハードロック工業株式会社が開発した「緩まないナット」を紹介。
そして、この「ハードロックナット」が日本のみならず世界で広く利用されており、オーストラリア・英国・ポーランド・中国・韓国・台湾の鉄道で採用されているほか、日本の明石海峡大橋や東京スカイツリーなどにも用いられていることを紹介。市場に模造品が出回る中、同社はネット上にその設計図面を掲載したうえでその原理や製造過程まで説明する「懐の広さ」も見せていると伝えた。
一方で、中国企業の深セン自緊王科技が研究開発した「自緊ナット」についても言及。ナット1個とガスケット1個だけで緩みの問題を解決することができ、あらゆるボルトに対応したナットを生産することが出来ると説明した。ナットとガスケットがかみ合う構造になっており、緩みが生じないうえ、各ねじ山にかかる応力を分散させることで耐久性も高まっていると解説し、「今後振動のより大きな設備において、緩みや抜け防止の面で期待される」とした。
ネジやナットは、あらゆる工業製品や建築物を支える基本中の基本と言える部品。その1つ1つは小さいが、役割の大きさは計り知れない。中国の「自緊王ナット」も、日本のハードロックナット同様に世界で大きな信頼を勝ち取り、長く愛される部品になる日がやって来るだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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