日本のサブカルチャーから発生し、今や世界的に有名になった「萌え」の文化。時間の経過とともに「萌え」が包含する意味は広くそして曖昧になりつつある感がする。
2次元の美少女だけでなく、さまざまな物事に対して「萌え」を感じる人が増えているのだ。

 中国メディア・第一財経週刊は7月31日、日本の「萌え」文化について紹介する記事を掲載、「萌え」の要素が様々な場面で、時としてマーケティングの手段として用いられている事を紹介している。 

 記事は、「キャラクターの萌え」、「広告の萌え」、「アイドルの萌え」、「乗り物の萌え」、「服飾の萌え」についてそれぞれ紹介。「キャラクターの萌え」では、くまモンやふなっしー以外にも大量のマスコットキャラクターが存在するとしたうえで、「日本以外で、公共機関がマンガのようなキャラクターをデザインするような国はない」と解説した。そして、「広告の萌え」では、政党の宣伝ポスターにさえも美少女や萌えキャラが描かれていると伝えた。

 「アイドルの萌え」では、「これを見くびってはいけない」としたうえで、爽やかな笑顔や崩れないヘアスタイルなど、アイドルが醸し出す「萌え」の要素はしっかりと「設計されたもの」であり、そこには努力とこだわりが存在するのであると解説した。「乗り物の萌え」では、北海道の特急「旭山動物園号」と紹介したほか、日本でよく見られる自家用の小型自動車も「可愛らしく見える」としている。

 最後の「服飾の萌え」では、猫耳やメイド服、ゴスロリファッションなどを紹介。更に、もともとは水兵の制服だったセーラー服にまで、女子中高生の制服とすることで「萌え属性」を付加させたと説明した。

 確かに、今の日本の世の中には「萌え」や「ユルい」といった要素が充満している。美少女キャラや、なんとなく癒やされるキャラクターが描かれたポスターを広告を見ない日はないと言っても過言ではない。この状況は、これから先もしばらく続くことになるのだろうか。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Ekaterina Bespyatova/123RF)


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