バドミントンの世界選手権(パリ)女子シングルスで優勝した世界ランキング5位の山口茜のスポーツマンシップに、中国のSNS上で称賛の声が上がっている。

8月31日の決勝で同4位の中国の陳雨菲(チェン・ユーフェイ)と対戦した山口は、第1ゲームを21-9、第2ゲームを21-13で奪い、2-0で勝利。

2大会ぶり3度目の世界選手権優勝を果たした。

注目を集めているのは試合後に両選手がネット越しに顔を寄せて言葉を交わすシーンで、山口が陳の足のけがの具合を尋ね、陳が笑顔で「大丈夫だよ」と返事をして親指を立てたと中国では伝えられている。

<バドミントン>中国選手を気遣う山口茜を中国ネット民が称賛=「人格が素晴らしい」
山口茜

あるブロガーは「試合中は全力を尽くし、試合後は互いに気遣いと敬意を示す。彼女たちは本当に素晴らしく、愛らしい選手たちだ」と評した。

中国のネットユーザーからは「山口は本当にフェアだ」「これぞスポーツ精神」「山口は本当にいい人。優勝しても喜びを表さなかった。彼女に祝福を」「競技スポーツの魅力は優勝だけにあらず」「素晴らしい2人に拍手を送ろう。陳雨菲は負けはしたが栄誉だった。山口の人格は申し分なしだ」「山口は普段から感情を表に出さないタイプとはいえ、優勝してもそれほど喜びをあらわにしなかったのは陳雨菲に気を遣ってのことだろうな」「山口も陳雨菲も、実力・人格共に素晴らしい」といった声が上がった。

山口は試合後、「相手がけがをしているのは分かっていた。(相手に)行けるぞと思わせないように戦おうと思った」「相手のけがの状況では、この点差も仕方ないのかなと思う」などと語っている。(翻訳・編集/北田)

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