熊本県の阿蘇山で8日、36年ぶりに爆発的噴火が発生した。台風や豪雨、地震、そして火山の噴火・・・日本は常に自然災害の危機にさらされており、常に警戒を怠ることはできない。
一方、隣国の中国においても近年、しばしば自然災害に見舞われており、災害に対する危機意識を高めるよう呼びかける言論が見受けられる。

 中国メディア・今日頭条は8日、「中国人が学ぶべきこと 日本人の災害に対する精神と意志」と題した記事を掲載した。記事は、その突発性が人びとをパニックに陥らせる地震などの災害に対し、「冷静な心を持ち、強い意志を持つ民族がいる。それは、日本だ」とした。一方で、今の中国は豊かさと引き換えに危機感を失ってしまったと指摘し、「日本人だって死ぬのは怖い。しかし、彼らは損害を低減する術を知っている。そして、災害を前にして自らの精神状態を乱すことが他人にも影響し、さらに深刻な被害を生むこともはっきりと認識している」と説明。「正しいやり方をすれば被害を避けられると信じ、不屈の精神によって希望の火を灯す。そしてあきらめない。われわれは、この点で確かに日本人から学ぶべきではないだろうか」と訴えている。

 9月の強い台風で、福建省アモイ市が大きな被害を受けた。韓国でもこれまでにない規模の大きな地震が発生し、先日の台風では沿岸部が被害を受けた。
日本を含め、どこが安全という考え方よりも「どこで災害が発生してもおかしくない。最低限の備えはしておくべき」とう考え方が求められている。頻度の低い災害にどれだけお金をかけて予防策をとるか、というのは難しい問題ではあるが、個人レベルでも社会レベルでも、そして、国レベルでも「備えあれば患いなし」の意識を常に持っていなければならない。

 そして残念ながら、中国で起きる災害は「自然災害」だけではない。現代の日本人にはにわかに信じがたい頻度で、道路の陥没や大小さまざまな爆発事故が起きている。予知や対策が難しい自然災害に対して、崩壊、崩落、爆発といった「人災」はいくらでも対策を講じることができる。しかも、自然災害が起きた際に人災が重なれば、出さなくても良かった甚大な被害が生まれる可能性もある。まずは人災の発生を最小限に食い止める努力をしなければなるまい。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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