中国メディア・今日頭条は17日、中国人と日本人の「奢り飯」を比較する記事を掲載した。記事は「中国人のほうがいい」との結論を出しているが、ネットユーザーは必ずしも賛同していないようだ。


 記事はまず、中国人が奢るときの食事を紹介。「体裁が重視され、肉、魚、野菜が必ず組み合わされるほか、色や香り、味も多彩でなければならない。見るだけでよだれが出てくる食事だ。たくさんの魚や肉は実に魅惑的だが、もしダイエットをしているのなら、肉を使わない料理を食べればいい」とした。

 また、中国では他人を食事でもてなす際に器の底が見えてはいけないという暗黙のルールがあると説明。メンツを守るために、通常は大量の料理を注文すると解説した。

 そのうえで、日本で奢ってもらうときの食事の様子について言及。「日本人は西洋人同様、1人1人銘々に盛り付ける。そして料理は見た目がとても精緻である一方で、米飯以外の量が腹の足しにならないほど少ない。おまけに、火が完全に通っていない料理もあるのだ」と紹介。両者を対比した結果「やっぱり中国人の奢り飯のほうが豪華だ」との結論を下している。

 中国人が自分たちの習慣に基づく「奢り飯」を支持するというのは決して不思議なことではない。
しかし、記事の主張に対して中国のネットユーザーからは少なからず反論が飛び出している。あるユーザーは「中国人に他人を語る資格があるのか。多くの人が自分の箸で料理を取って、みんなでみんなの唾を食べているようなものではないか」と指摘した。

 また「日本の料理は合理的で健康的、わが国の料理は浪費でありしかも不健康。改めるべき」、「やっぱり日本のスタイルのほうがムダが少なくていいと思う」、「中国はご飯を奢ることの目的性が強すぎる」などといったコメントが並んだ。

 メンツや体裁よりも浪費や健康を重んじる中国人が増えてきたことは、中国が以前に比べて豊かになったことを示す事象と言えるかも知れない。円卓にずらりと料理が並ぶ中国式のもてなしは決して全てが悪いわけではない。取り分け用の箸などを用意する、食べ切れる程度の量にするといった改善をすればいいのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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