岡山県岡山市でバス会社の労組が4月末に実施した「無賃運行ストライキ」が、中国のネット上で注目を集めている。中国メディア・中国新聞網が7日に記事を掲載したほか、中国版ツイッター・微博内の複数のアカウントが、この情報を伝えた。


 微博のあるアカウントは「岡山市の路線バスがストライキを起こした。しかし、乗客たちに不便を強いることのないように、運転手たちは平常通り営業を行った。彼らがとったストライキのやり方は、お客さんから運賃をもらわないというものだったのだ」と紹介している。

 無賃ストを実施したのは、同市の両備グループの労働組合。バス路線への競合事業者算入に伴う賃金低下、雇用不安の解消を会社側に求めて26日に実施したもの。23日に1時間の完全ストを実施し、26日にも終日ストを予定していたが、地域への影響を考慮したうえで、運賃収受業務だけをボイコットする「集改札スト」に切り替えたという。

 中国のネットユーザーは、日本で起きた一風変わったストライキの方式について「日本人の意識というのは本当に無敵だな」、「働く人の心の中には市民がいるんだなあ」、「日本人のサービス精神はすごい」、「われわれが想像できないことを、彼らはやってしまう」といった感想を寄せている。

 また、「中国では永遠にそんなこと起きないだろうな」、「あるかもしれないけれど、実際にあったら車内はギュウギュウ詰めだろうな」といった声もあった。さらに「地下鉄でやってほしいな」、「日本の航空会社もぜひこんな形のストをしてもらいたい」、「銀行でもこんなストが起きたらお金をくれる・・・なんてことはないか」などのコメントを残すユーザーもいた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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