海外に旅行に出かけた際、何も問題なく旅行を楽しめれば一番良いが、想定外のハプニングに遭遇してしまうこともあるだろう。旅行者が遭遇するハプニングのなかで多いのは「忘れ物」や「落し物」ではないだろうか。
中国メディアの今日頭条は26日、「日本で落し物をした際の体験」という記事を掲載し、中国人旅行客が日本を訪れた際の出来事を紹介している。

 記事の中国人筆者は夏休みを利用して家族3人で関西を訪れたようだ。関西国際空港に降り立った一家は、京都までの特急電車の切符を購入したが、乗る電車を間違えてしまったようだ。一家は発車する前に間違いに気付き、電車を下りることができたものの、その際に子どもが鞄を車内に置き忘れてしまったという。

 鞄を置き忘れてしまった中国人一家は駅員に助けを求め、中国語が分かる駅員と共に鞄を探してくれたが見つけることができなかったようだ。駅員の勧めで、警察にも「紛失届け」を出すことになったようで、その様子も紹介している。
警察は非常に丁寧に対応してくれ、宿泊先のホテルや中国の住所などを詳しく記録し、紛失した鞄の特徴や中身について聞かれたことを紹介した。

 一家は半ばあきらめて予約していたホテルに行き、夕食を食べた後にホテルに戻ったところ、鞄が見つかったという知らせがホテルにあったそうだ。翌日、なくした鞄を取りに向かったところ、鞄のなかには日本円と人民元のほかにスマートフォンなどが入っていたが、何1つとして紛失していなかったことを紹介した。

 結論として記事は、旅先でハプニングに遭遇しないことが一番だが、今回自分達の落し物を探すために係わってくれたすべての日本人の態度に感銘を受けたと紹介。仕事だから当たり前だと言う人もいるかもしれないと前置きしつつも、「日本人は仕事に真面目に取り組んでくれた」と称賛した。

 これに対して中国のネットユーザーからも、「日本国民の民度を見習うべきだ」、「日本では子供が迷子になっても誘拐される心配がない」といった声が寄せられていて、多くの中国人の賛同を得ていた。
中国で落し物をした場合、手元に戻ってくることはほぼない。また、警察や施設の担当者も真面目にこちらの話を聞いてくれることは期待できないゆえに、今回の出来事を通じてこの中国人一家は日本に良い印象を抱いたのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)


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