中国出身の両親を持つ日本人選手と言われて現在真っ先に思い付くのは、おそらく卓球の張本智和選手だろう。しかし、サッカー界にも元中国代表の父を持つ日本人選手がいる。
中国メディア・東方網が6日伝えた。

 記事は、「現在の中国サッカーについて語ろうとすると、多くの中国人はため息をつきたくなる。しかし、1990年代には中国サッカーも輝ける時期があったのだ」とし、その中心選手の1人として元中国代表の高升さんを紹介。中国代表として五輪に出場したほか、アジアクラブ選手権での優勝にも貢献したとしている。

 そして、高升さんと日本人の妻との間に生まれた息子の高宇洋(こう たかひろ)選手が日本で育ち、日本の高校に在学中に日本国籍を選び、卒業後にはJリーグのガンバ大阪に入団、U23チームでキャプテンを務めたのち、2018シーズンにはトップチーム選手に昇格したと伝えた。

 そのうえで、高宇洋選手が日本国籍を選んだ理由について「日本サッカーのほうが前途があるから」と語ったことを紹介。父親である高升さんも「中国に戻すことも考えなかったわけではないが、中国サッカーは体制上の問題があり、日本のように発展できない可能性がある。息子の将来を考えて、日本でサッカーすることを支持した」との考えを示したとしている。

 記事は、「中国国内リーグの発展に伴い、中国サッカーも今後さらに成長することだろう。中国は都市も人も多く、大きな潜在力を持っている。この潜在力が実力に転化すれば、必ずや中国は強くなるだろう。その時、外国に渡り、さらには外国籍を取得した選手たちはきっと泣き叫びながら戻ってくるに違いない」と結んだ。
(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)


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